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Uコン機よ、もう一度空を舞え!

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今はすっかり下火になってしまったUコン機・・・おそらく若い世代は全くなんなのか?解らないでしょう。
夢中になって飛ばしていた中学生の頃が懐かしいです。
年を取った模型マニアのおじさんの話を、ちょっとした息抜きに読んでみてはいかがでしょう?

目次

Uコンとは?

ゼロ戦、飛燕、メッサーシュミット、スピットファイア、P51ムスタング・・・
こうした第二次大戦中の列強の主力戦闘機の模型飛行機が、半径15メートル前後の大きな円を地面とほぼ平行に描いて飛んでいます。

同じ円軌道をぐるぐる旋回しているだけなのですが、翼長は1メートル位あり、エンジンの爆音を轟かせて飛行する姿はなかなかの圧巻です。
円の中心には飛行機のオーナーが立ち、何やらハンドルの様なものを手を伸ばして握りしめ、操作しています。
やや年輩の方ですと思い出すかもしれませんが、そう、Uコン機の遊びです。

ヘリコプターの低価格の室内ラジコンが流行している昨今では、模型飛行機と言いますとラジコン機が主流で、Uコン機はすっかり影に隠れてしまった感があります。

ラジコンとは違います

Nevilles E Walker / Public domain

確かにラジコン機は飛行に制約が無く、自由自在に空を舞うことが出来ます。
これに対してUコン機は、円の中心で操作するハンドルと機体とが、細い2本のワイヤーで繋がれているため、必然的に円軌道しか描けないわけです。

けれども本物のパイロンレーサーを髣髴とさせる雰囲気があって、何と言いますかラジコンには無い魅力があります。
実は私が小中学生だった1970年代には、Uコン機はラジコン機と肩を並べるくらいに流行していました。

やはりラジコンに比べてずっと低い出費で楽しめるというのが主な要因であったと思います。
今はもう見られなくなりましたが、当時は書店のホビーのコーナーにいくと、「Uコン技術」という月刊誌が堂々と置いてありましたね。

中学時代の一時期、私もUコンのとりこになり、同世代のマニア仲間と付近の原っぱなどでよく飛ばして遊んだものです。
エンジンの音が結構やかましく、付近一帯に騒音公害をまき散らしていましたが、当時の人たちは寛大であったのでしょうか、注意する人など誰も居ませんでしたね。
それどこらか、我々の飛行を家族連れでぞろぞろ見学に来たりして、みんなで楽しんでいた思い出が今も蘇ってきます。

キットは木製で高難易度

機体は木製のキットを購入していました。
主翼はいくつものリブを用いて骨組みを作り、上面と下面に和紙を張って仕上げるというタイプです。
プラモデルと違って、説明図がこれまた不親切でしたね。

主翼や胴体について、原寸の三面図の様な図面が、ぶっきら棒に印刷してあるだけです。
それでも機体の制作は、結構楽しいものでした。

最初に作った機体は、大戦中のアメリカの艦上戦闘機「グラマンヘルキャット」。
Uコン機は片翼に沿ってワイヤーを胴体内部に通す仕組みであるため、主翼は上反角の無いのっぺらとしたものである上、翼面積がオーバースケール気味に広くなっています。

そんなセミスケール機でしたが、きちんと塗装して仕上げれば、誰でも「アッ、メッサーシュミットだ!」などと分かるものですから、模型ならではの楽しさに溢れていました。

ワイヤー付きのUコン機が下火になり、ワイヤーの無い、つまりワイヤレスのラジコンが生き残っている・・・。
模型飛行機の世界にもIT化が忍び寄っている感じで、アナログ世代には何ともやるせない気持ちです。

ですが今だからこそ、Uコン機の魅力に浸って飛ばしてみるのも面白いかもしれませんよ?

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