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世界に今もいる未接触部族

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現在、世界には100以上の未接触部族がいると言われています。
未接触の定義とは、外界との関係を断ち一つの居住地に孤立して暮らし続ける。
未接触部族について書いてみたいと思います。

目次

未接触部族といえば

よく知られている未接触部族といえば、インド領北センチネル島に住む「センチネル族」ではないでしょうか?
住人の正確な人数は推定でしかないのですが、50から最大でも400人程度とみられています。

有名な未接触部族とは矛盾していますが、いくつかの事件がこの部族を有名にしました。

2006年、北センチネル島にインド人が漂流したのですが、島に住む「センチネル族」に殺害されてしまいます。
インド当局は遺体の回収のためにヘリコプターを向かわせますが、矢を放たれるなど攻撃を受けたため断念せざるを得ませんでした。
2018年には米国の宣教師が「布教」の名目で接触を試みましたが殺害され、翌朝、部族の数人が死体を砂浜に埋めるところが確認されています。

結局、インド政府はこの部族と接触を諦め、島を「治外法権」とし、今後、一切干渉しないという方針を打ち出す事態になりました。

「センチネル族」ばかりが有名になってしまいましたが、アマゾン奥地に住むマシコ・ピロ族もセンチネル族同様に外部からの接触を断ち、自分たちのテリトリーに入り込んでくる人を見境なく排除し殺害しています。

こうした未接触部族は、ブラジルのアマゾンを中心とする南アメリカ大陸、ペルー、インドネシアのパプア州など、広く分布していると言われています。

未接触と接触した場合の問題

実は未接触とはいえ、実際には完全な未接触ではない場合もあります。

いくつかの部族は過去に外界と繋がっていた可能性があり、不公平な物資の取引や過度な干渉、森林伐採によって居住環境を奪い取る。または「布教」の名のもとに彼らのことを一切考えずに自分たちの正義や思いやりを押し付ける事によって、関係を遮断してしまったという事もあるようです。

他にも免疫の問題があり、未接触部族のすべてが、現代社会の病原菌に対して無防備であります。
現代人にはちょっとした風邪ぐらいの病気でも持ち込まれたら、なすすべもなく死んでしまうでしょう。
もしかしたら過去にそういう目にあって、外界からの訪問者を忌み嫌っているのかもしれません。

たしかに接触者の殺害による排除は、法を重んずる私達の社会において決して犯してはならないルールですが、習慣や良くも悪くも文明レベルの違う彼らにとっては、それしか方法が無く、ベストな選択とも言えます。
未接触部族との接触した場合の問題は、部族側ではなく、ほとんどがこちら側の完全に利己的な一方通行なのです。
のこされた少数の未接種部族との付き合い方を考えるという事は、現代の社会の人や国との付き合い方にも通じるものがあると思うのです。

※画像はイメージです。

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