自分が幼稚園年長だった時の話です。
それは今でも鮮明に記憶に残っています。
ある晴れた日のこと
雲が一つもない晴れた日のこと。
連日ずっと雨天続きだったので、外で遊べない日々にようやく終止符が打たれ、姉がはしゃいで外に出ていき、自分は当時は珍しかった食べれるシャボン玉を買ってもらい、母と二人で外に出ました。
その日は、無風であまりシャボン玉が遠くまで飛ばなかったと記憶しています。それはむしろ好都合で、シャボン玉を飛ばしては口を開けてキャッチしていました。ただ思ったより味をあまり感じられないので、棒を入れて直接舐めていた時、一つ大きな雲が、ゆっくりゆっくりと近づいてきました。
雲の上には?
形は長方形のペンキで塗ったような濃い白雲だったのを覚えています。雲が一つもなかったので小さいながらに「不思議な雲だな」と思っていましたが、すぐに興味を失い、またシャボン玉を食べ始めたとき。
先程見た空中で止まったままだった雲が、その場から動き出し、目に映ったのは、雲の上から仁王立ちしてこちらを見つめている赤鬼でした。一分ぐらい目が合っていたと思います。
自分は何が起こっているのか分かっていません。そしてハッと我に返り急いで母を呼びに行きました。
鬼は現実なのか?
母を連れてきたときには、もう赤鬼の姿はいなくなっていてぽつん・・・と雲だけが残されていました。
母には「夢の出来事だったんじゃない?」と言われた、その瞬間、ちょっと離れた方から「ドスン」と音と共に姉の悲鳴が聞こえました。
どうもはしゃぎすぎて、うっかり飛び出して車に接触してしまったのです。
その後、救急車で運ばれましたが打撲程度でそれほどのケガではありませんでした。
鬼は間違いなく現実だったと思いますし、姉の事故との関係もなにかあったように思います。
※画像はイメージです。
思った事を何でも!ネガティブOK!