2018年5月4日、ワシントン(CNN)で米海軍は6日までに、ロシアの脅威の高まりに対抗するためにアメリカ海軍第2艦隊を復活させるとの方針を発表しました。
第2艦隊の担当範囲
今回の発表では、第2艦隊の作戦担当海域はアメリカ東部沿岸と大西洋北部とされていおり、この海域はロシアに対する脅威の増大への対応と大国間競争への注力の観点からアメリカの新しい国防戦略にとって重要視されています。
アメリカ海軍のリチャードソン海軍作戦部長は、バージニア州ノーフォークでの司令官交代式典で、アメリカを取り巻いている安全保障状況は、いっそう挑戦的・複雑化してきており、特に大西洋北側の情勢に対応するために第2艦隊を復活させたと主張しました。
■ 米海軍は第2艦隊の再編された「ロナルド・レーガン」
トランプ政権の国防戦略
トランプ政権が打ち出している新しい国防戦略は、ロシアや中国への対抗を最優先事項としています。アメリカ海軍の当局者はCNNの取材に対して、大国間競争への回帰は大西洋での作戦への注力を求めていると述べました。アメリカ海軍第2艦隊は、2011年に国防費の削減や戦略的な安全保障環境の変化を踏まえて解体されていたのもです。
同艦隊は第2次世界大戦後の第2艦船編成部隊が前身であり、1950年に第2艦隊に改称されて、北大西洋条約機構(NATO)支援などを主な任務としていました。
アメリカ海軍当局者によると、今回復活する第2艦隊には軍人250人が配属され、中将の司令官がこれに充たるといいます。同艦隊の指揮下に入る艦船数や種類などは判明していません。
ロシアの脅威
アメリカ政府当局者は、ロシア海軍の戦闘能力の増強への懸念を表明しており、特に大西洋での潜水艦部隊の存在や艦船の存在感の高まりに器具を抱いている模様です。
リチャード・スペンサー海軍長官は連邦議会で先月、ロシアが新型の潜水艦の建造に着手したことに言及し、アメリカ優位を守る努力をしていることを表明していました。
eyecatch credit: 作者 U.S. Navy photo by Photographer’s Mate 3rd Class Kitt Amaritnant [Public domain], ウィキメディア・コモンズ経由で
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