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遂にパラダイム転換?アメリカ海軍の大型原子力空母の行方!

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先頃、アメリカ海軍長官自身が最新型の10万トン級大型原子力空母・ジェラルド・フォード級の4隻目以降の建造は未定との見通しを述べた。

ご存じのようにアメリカ海軍の最新鋭空母は、1番艦でネームシップたるジェラルド・フォードがようやく初期トラブルの対応を克服して就役した状態だが、現在建造予定の4隻で建造が中断となる可能性が浮上してきている。

このアメリカ海軍の大型原子力空母を廃しするかもしれないとの指摘は、近年とみにそこかしこから漏れ聞こえてきており、その最大の原因だと言われているのが中国やロシアが配備を進めてきている長射程・高速の巡航ミサイルの脅威に対抗する事が困難なことに起因しているようだ。

これはそうした巡航ミサイルの飽和攻撃を受ければ、それらを迎撃して空母を守ることが極めて難しいと考えられるためであり、ここ数十年に渡って絶大な航空攻撃力を世界的に独占してきたアメリカ海軍の戦略を一変させる可能性すらありそうだ。

アメリカ海軍自身が10万トンを超えるこうした大型の原子力空母は、既に対抗出来る兵器を持たない相手国の沿岸にしか撃沈される危険性から展開不能だと考えるに至ったようで、これだけ巨大な船体ではいざ撃沈された場合のダメージや、建造に要するコストを鑑みた場合、採算が合わないと見ている模様だ。元々空母自体は他の水上戦闘艦と比較しても脆弱な防御力しか無く、ミサイルの発達が遂にその存在そのものに発想の転換を求められたと言えるだろう。

因みにアメリカ海軍では完全に空母自体を保有することを辞めようというのではなく、あくまで巨大すぎる空母について方針転換をする方向らしく、代替策として今の凡そ半分程度の排水量、つまり5万トン前後の空母に置き換えたい意向のようだ。これであっても他国からしてみれば十分に巨大な空母なのだが、排水量が半分になれば撃沈されてもコストが見合うのかと、少し疑問も覚える。

ただし第二次世界大戦で航空機の前に無用の長物と化した戦艦のようになる訳では無く、あくまで巨大過ぎて高価な空母を少し見直そうかと言う意味合いでもあり、今後はやはり無人兵器が主役になりそうだと個人的には感じて止まない。

eyecatch credit:U.S. Navy photo by Mass Communication Specialist 2nd Class Ridge Leoni / Public domain

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