殺し屋デリバリー嬢の夢は簿記検定合格！漫画「バイオレンスアクション」の魅力

世の中には殺し屋が主人公の作品がたくさん存在します。ハードボイルドに生きる一匹狼からミステリアスな美女まで、裏社会で暗躍する魅力的な殺し屋は枚挙に暇がありません。

そんな中において今回紹介するケイちゃんはイロモノ路線まっしぐら、普段の彼女は簿記検定を目指すゆるふわ天然専門学校生なのです。本日は映画化も決定し目が離せない浅井蓮次＆沢田新の漫画「バイオレンスアクション」を紹介します。

シリアスとギャグの緩急が絶妙！シュールな雰囲気が癖になる「バイオレンスアクション」

「バイオレンスアクション」は浅井蓮次と沢田新のコンビがweb漫画サイト「やわらかスピリッツ」で連載している漫画。主人公のケイはピンクのボブカットがキュートなゆるふわ天然女子、おっとりした言動が小動物みたいで可愛いと評判です。しかしケイは殺し屋デリバリーサイトに登録しているれっきとした殺し屋なのです！

「バイオレンスアクション」の面白い所は、この殺し屋派遣サービスがまるきりデリヘルのシステムと同じな事。
第一話は依頼人視点で進むので、ケイを風俗嬢と誤解した読者も多いのではないでしょうか。本作はエキセントリックな殺し屋たちのバトルを描く傍ら、このような脱力ギャグを盛り込んでフラットな雰囲気を生み出しています。

最強の殺し屋・ケイが可愛い！あらゆる銃器を使いこなすミリタリーのエキスパート

「バイオレンスアクション」を語る上で外せないのが主人公ケイの魅力。殺し屋デリバリーサービスの売れっ子ながら、普段は簿記検定合格を目標に専門学校に通っている女の子。集団詐欺の被害に遭うのは序の口で胡散臭い依頼人の身の上話に号泣したりと、一言でいえば実に「ちょろい」性格です。

そんな危なっかしいほど無防備なケイなのに、仕事モードではほぼ無双状態。豊富なミリタリー知識を駆使し、銃や爆弾を使いこなして敵を圧倒します。さらにはナイフも凄腕、身体的な戦闘技術もずばぬけているときて完全にゆるふわイメージが払拭されます。このオンオフのえぐいほどの落差と切り替えの早さがケイの魅力であり、良い意味で掴み所ないキャラクターの虜になりました。のちに友人となるスナイパー・だりあとのやりとりも微笑ましいです。

2022年映画化！ケイ役は橋本環奈

2022年、人気女優・橋本環奈主演で「バイオレンスアクション」映画化しました。ケイのビジュアルを忠実に再現したピンクボブがよく似合っており、実写化に向けた期待が高まっています。

原作は2019年から休載が続いていますが、単行本ではケイやだりあ、彼女たちの敵として登場したもののそのエキセントリックな個性から絶大な支持を得てレギュラーに昇格したたかみちくんの活躍が拝めるのでぜひチェックしてください。スタイリッシュなアクションを堪能できる長編もさることながら、一話読み切りで収録されるケイの日常も愛おしいです。