今から半世紀ほど前、1/1000のウォーターラインシリーズがあった・・・・
お馴染みウォーターラインシリーズ
軍艦の洋上モデルと言えば、お馴染みウォーターラインシリーズですよね。静岡のプラモデルメーカー四強が共同で1970年代の初頭にスタートさせました。スケールを手ごろな1/700に統一させたロングランシリーズです。
当時私は小学5年生だったと思うのですが、ウォーターラインの意味を理解せずに買ってしまって、艦底がぺったらこいのにビックリ仰天。今思えば実に懐かしい思い出です。
1/1000洋上モデル
さて、これと相前後して縮尺1/1000の洋上モデルのシリーズ化を打ち出したメーカーがありました。多分、童友社さんではなかったかなと思うのですが、間違っていたらごめんなさい。静岡の四強メーカーではなかったのは確かです。
お互いに対抗意識があったのかどうかは不明ですが、何故か双方ともシリーズの最初は、帝国海軍が世界に誇った1万トン級重巡洋艦だったのです。
ウオーターラインシリーズのNo.1が「妙高」、1/1000の方は鳥海型で、私が買ったのは「高雄」。
ソツのないディテールで中々のプロポーション、100円という低価格も手伝ってすっかり気に入ってしまいました。
翔鶴型空母
程なくして1/1000洋上モデルは、代表的空母「翔鶴」と「瑞鶴」をラインナップに加えます。迷うことなく私は翔鶴を買いました。
「翔鶴型って、艦橋がこんなに前方にあったんだ・・・」
それまで翔鶴型空母のモデルは無かっただけに、嬉しかったですねえ。
しかも2隻のイ号潜水艦がセットで入っており、小さいながら艦載機が機種ごとにきちんと表現されておりました。モデラーに対する旺盛なサービス精神を感じざるを得ませんでしたね。
それから程なくして1/700のウオーターラインシリーズに押されたためか、1/1000の洋上モデルは次第に売り場から姿を消していきます。ラインナップもそう続かず、戦艦はとうとうモデル化せずに終わってしまいました。
再開
月日が経ち、中学生になっても私は軍モノのプラモに夢中でした。
そんなある日、スーパーマーケットの売り場の一角に置いてあったワゴンに、大小さまざまなプラモデルが乱雑に積まれてありました。自動車、戦闘機など雑多なジャンルで、どれもパッケージの小さな低価格モノでした。
「おやっ!」
そんな山の中から、私は1/1000洋上モデルの「瑞鶴」を見つけました。何故か懐かしかったですねえ。
それにしても、模型店ではなく、スーパーの中の見過ごされがちなワゴンの中で瑞鶴に出会うとは・・・・。
「瓢箪から駒」ではないですけれど、私は瑞鶴を買って一目散に自転車で家路を急いだ記憶があります。
※画像はイメージです。
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