普段サバゲで使っているエアガンは「エアーソフトガン」という区分となり、遊戯銃「トイガン」として扱われ所持許可が不要となります。
「トイガン」はサバゲやコレクションを気軽に楽しめますが、「法定基準」があり、必ず守らなければなりません。
それでは、その法定基準とはなんなのか説明していきます。
エアーガンの法定基準値とは
その昔「エアソフトガン」に法的規制がなかった頃、極悪パワーのエアガンの使用はサバイバルゲームでは当たり前の時期がありました。
HOP機能が無かったので、BB弾を長距離飛ばすにはパワーが必要でした。
しかし2005年、大阪近辺の高速道路で走行中の車を銃撃する事件が起きたのが原因で2007年2月21日に銃刀法が改正され、0.98Jを越えるエアガンは“準空気銃”という区分になり、所持が禁止されます。もし法定規制値を超えているエアガンを所持していると1年以下の懲役、または30万円以下の罰金となります。
法定規制をオーバーしない「エアーソフトガン」とはどんなものなのか、解説していきます。
まず初めに、なにが規制対象となるかと言いますと、J(ジュール)の数値となります。
ジュールとは、仕事量・エネルギーの単位で、日本で使用できるエアガンのパワーは 0.989ジュール までが法定規制内となります。
ジュールは J = 重さ(g) × 初速(m/s) × 初速(m/s) / 2000 で算出する事ができます。
ハイバー道楽さんに初速:ジュール(J)計算フォームがありますのでそちらも参考にしてください。
BB弾の重量と初速の関係
初速からジュールを計算する事ができますので、BB弾と重量の関係を表にまとめました。
初速の計測時はノンホップ状態が基本となり、流速やホップをかける事によって初速が変化する場合は、適正HOP状態(初速が最大値)での計測が絶対条件です。
80m/s | 85m/s | 90m/s | 95m/s | 100m/s | |
0.20g | 0.64J | 0.722J | 0.81J | 0.902J | 1J |
0.25g | 0.8J | 0.903J | 1.012J | 1.128J | 1.25J |
0.28g | 0.896J | 1.192J | 1.134J | 1.264J | 1.4J |
※法定基準値オーバーは赤字。
※6mmBB弾を使用した場合の数値で8mmBB弾では適用されません。
0.2g で95m/s、0.25g で85m/s、0.28gで 80m/s を超えると注意が必要となります。
初速は標高・気圧・温度・湿度等の影響を受けて変化しますし、標高に関して特に注意が必要で、標高が100m高くなるとおおよそ1m/s 程度の初速がUPしますので、ある程度のマージンをとって低めに設定するのをお勧めします。
稀ではありますが、海外製品や国産のトイガンを購入したうえで、箱出しノーマル状態でもギリギリであったり、オーバーしている事もあります。
過去に国産メーカーの初期ロッドを購入した際にオーバー気味だった事や、友人が海外製エアガンを購入したとき、微妙にオーバーしていたのをデチューンした覚えがあります。
特にネットで個人などから通販した場合は必要で、もし、オーバーしていた場合は購入先に相談してみましょう。
違反したらどうなってしまうのか?
法律上では、1年以下の懲役、または30万円以下の罰金 となっております。
専門家ではないので確実ではありませんが、行為的でははく、よっぽどの事がない限り、はじめてであれば「書類送検」ぐらいで済むと思いますが、エアガンは没収されてしまう可能性があるのではないでしょうか?
注意しなければならない事
法定規制には、BB弾の重量の上限、パワーソースやホッピングに関しての構造や強さに記述はなく、0.989Jを超えたら法定外です。
規制対象はあくまでも「J(ジュール)」での計算となります。
法定内でも、それ以上の重量弾を使った場合、ホップのかけ方、同じ重量でもBB弾のメーカーや種類によって微妙に大きさに違い、それにより変化するパワーが変化する場合や、フルオートに限らずセミオートでも、連続して発射した場合に、1発でも規定値を超えてはなりません。
まとめると、どんな状態であろうとも法定値をオーバーしないようにしなければなりません。
だいぶ昔のこぼれ話になりますが、サバゲ始めてしばらくしチューニングにも興味を持ち始めた知人の話です。
ある日、自分でチューニングした電動ガンをフィールドに持ち込み自慢していました。
そしてフィールドで初速チェックするとあからさまにオーバーしていました。
事情を聴いてみると、彼は初速90m/sであれば法定オーバーではないと主張し自宅で弾速計で計ったと主張します。
ですが彼の使っていたBB弾は0.25g。たしかに0.2gではオーバーではないのですが、0.25gではオーバーしてしまいます。
規制値は初速ではなく、ジュールだと説明するとショゲてしまうのでした。
さらに彼の弾速計はメーカー不明の初速のみ表示するタイプの弾速計だったようで、重量を照らし合わせる表が付属していたようですが気が付かなったようです。
これは極端な話だとは思うのですが、まさかと思いますが皆さんのなかにも勘違いしていない事を祈っております。
カスタムをしない人でも、用品の一つとして「弾速計」を持っていると安心ではないでしょうか?
どんなに気をつけていても、不慮の事故という事があります。
自分の身を守るためにも、正しく理解してサバイバルゲームを楽しみましょう。
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