MENU

どうしますか、あなたなら?

当サイトは「Googleアドセンス」や「アフィリエイトプログラム」に参加しており広告表示を含んでいます。
  • URLをコピーしました!

私は決して治安が良いとは言えない都内のある町、繁華街やや外れの安アパートで暮らしています。
初夏にさしかかった、蒸し暑いあの日・・・とても恐ろしい体験をしてしまったのでした。

目次

あの日の朝の出来事

その日の朝早く、外から大きな声をあげて喚く男の声を聞いて目が覚めたんです。
まあこの地域柄、喧嘩をする男の怒声を聞くことは珍しくなかったんですが、だいたいは夜なのでなんとなく違和感のようなモノを感じたのです。
野次馬根性もありアパートのベランダから顔をだして声のした方を見ましたが、離れているせいなのでしょうか?
その時はなにが起こったのかを確認する事はできませんでした。

それからいつも通り会社に出勤しようと、妻の見送りを受けて家の前の通りから少し先まで歩いていたところ・・・見てしまったんです。
まだ距離があったので確信はなかったのですが、ちょうど歩道からからだの半分以上を車道につき出して仰向けに倒れる人の姿のようなものを。
瞬時に今朝の大声の主であろうと理解しました。

私の判断

嫌な予感はするのですが、会社に向かう途中の道で迂回すると遅刻してしまいます。
恐る恐る近づいていくと、大柄の恰幅の良い男が顔面蒼白で口角から蟹のように泡を吹いているではないですか!
あたりに血の跡はみられませんでしたが、ピクリとも動かず息をしているようでもありません。今まで近親者の死を何度かみていましたので、顔色からほぼ亡くなったているのではないかと思いました。

普通なら迷わず、警察やら消防車を呼ぶ場面ですが、男はシャツの袖から立派な刺青が飛び出していたものですから、その筋の人間であると秒で気づいたのです。
声をかけようにも、誰か事件の関係者がでてきたらどうしようと怖くて声をかけられません。

通りすがりの歩行者もおらず、離れたところから警察に通報する選択肢もありましたが、わたしは結局はそのまま男を見捨てる形で会社に向かいました。

怖いのは、怖かったのは誰?

仕事を終え、家に帰ってネットやニュースをチェックしましたが、それらしい記事はみあたりません。
翌日、マンションの管理人が昨日、男が倒れていたから警察を呼んだと聞き、そこはかとなく事情をきいてみると・・・。
男は案の定、暴力団組員の一人で泥酔のあまり路上に倒れていたという事なのですが、生き死については解らないとの事でした。

わたしはホッと胸を撫でおろしましたが、また同じ状況に遭遇した時どうするだろうと考えると、相手が相手だけに仕方がない事とはいえ、やっぱり同じことを繰り返すだろうと結論に至った時、自分の冷淡さがひどく恐ろしく感じました。

ぞっとすることは霊体験以外にも身近に潜んでいるものです。
今回はヤバイ人のあわや死亡事故というような状況に遭遇したケースですが、一番ぞっとするほど怖いのは人の心かもしれません。
あなたならこんな時どうしますか?

※画像はイメージです。

この記事が気に入ったら
フォローしてね!

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!

思った事を何でも!ネガティブOK!

コメントする

コメントは日本語で入力してください。(スパム対策)

目次