【考証】HOP UP(ホップアップ)を改めて考える!

サバゲを考える

ホップアップとは低いパワーでエアガンの射程距離と弾道を安定させる定番のシステムです。
では実際どうなっているのか?と聞くと意外に知らない方も多いのではないでしょうか?

そこで、HOP UP(ホップアップ)とはなんなのか考えてみましょう。

HOP UP(ホップアップ)の歴史

様々な説がありますが、ホップアップの前身は80年代にパワーが前提の上で飛距離を伸ばすのが主流の時代に、さらに安定した弾道をつくる事で飛距離もうひと伸びさせる方法として考案され、一部のマニアの手によって製作されたSS9000(スーパー9)の卵バレルではないかと著者は考えております。

■たまごバレルとは、バレル内部の形状を逆たまご型にする事で弾の下側に空気が流れる事によって、BB弾にスピンがかかる仕組みです。行きつけの模型店の常連の方が制作したものを譲ってもらって入手したのを覚えています。

後の1987年、「プラモランドモリオカ」がSS9用組み込みパーツ「0.4Jシステム」と称して、業界で初めてホップアップ用のカスタムパーツが販売されます。
性能は?といえば、飛距離伸びるのですが、ネジを直接パッキン上部に押しあててバックスピンを掛ける方式のため、弾道が安定する位置への微調整が難しく、たとえ出来たとしても振動などでネジが緩んでしまい、数ゲームごとに調整が必要だったと覚えています。
ただ影響があった事は確かで、シェリフの「LRB」等、さまざまなショップが独自のノウハウのホップアップパーツを競うように販売した時期でもありました。

■「プラモランドモリオカ」の広告とシェリフの「LRB」

image source:零五型 様

image source:零五型 様

1991年、マルイから初の電動ガン(FAMAS)が発売されます。しかしパワー全盛のこの時期にあまりに非力でサバイバルゲームでは使い物にならず、一部の間で独特な射撃音から「耕運機」と呼ばれ敬遠されてしまいます。

しかし、1993年にマルイからFA-MASスーパーバージョンとしてHOP標準搭載の電動ガンが発売されてから状況は変貌します。
搭載されたHOPアップシステムの完成度が高く、パワーをかける以上に飛距離と安定性が得られる有効なシステムとして、エアガンとサバイバルゲームの歴史を変えてしまったのです。

HOP UP(ホップアップ)とは

HOPアップとは簡単に言えば、発射時にチャンバー内でBB弾にストレスをかけてスピンさせた状態で打ち出す事により、発生する揚力を利用し安定した弾道と飛距離を生み出します。

■HOPアップの図

正しいHOP UP(ホップアップ)とは

ホップアップの理屈は解っていただけたと思います。
次に正しいHOPアップを考えてみます。
数値は解り易く説明する為のイメージで実測値ではありませんのでご注意ください。

■図Aをごらんください。
おさらいも兼ねて、まずはHOP無での状態です。
打ち出しのパワーを10とすると、ノンホップなのでホップの値は0です。
つまり、ノンホップの状態ではAという距離まで飛びます。

■次に図Bでは、打ち出しパワー10に対して、ホップの値が5とします。
打ち出しパワーよりホップが弱いので、ホップの揚力が足りないので飛距離が伸びず、ホップによる揚力が無くなった時点で、パワーとそれによって発生する慣性での飛距離となります。

■打ち出しのパワー10に対して、適正ホップの値を10とした、適正HOPの場合の図がCとなります。
バランスのとれた適正な状態なので、ストレスなく距離が延び、それぞれの力が無くなった時点でゆっくりと落下していく弾道となります。

■最後に打ち出しパワー10に対して、ホップの値が15とします。
ホップの値が高いので、打ち出しパワーによる直進力が無くなった段階でHOPの揚力が勝ります。

残った慣性に弾が落ちる手前で弓なりの弾道になります。
最後のひと伸びという事で飛距離は向上しますが、コントロールが完全とは言い切れないので有効とは思えません。

まとめ

HOPについてお解りいただけましたでしょうか?
サバイバルゲームでは、ゲームの前に必ず正しくHOPを調整すればゲームの結果も随分と変わる事でしょう。
またホップは使っているとずれていく事もありますので、ゲーム中でもこまめに調整するのをお勧めします。

あくまでも私の個人的な意見も含まれておりますので、一つの資料としてお考えください。
数値や慣性などの物理表現は、わかりやすく説明する為で学術的に正しいとは言えない場合がありますのでご了承ください。


Writing by サバミリ管理人
画像協力:SpecialThanks to 零五型 様