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「おわら風の盆」で体験した怖い話

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富山県富山市で毎年9月に行われる、盆踊り「おわら風の盆」にいきました。
「おわら風の盆」とは富山県を代表するお祭りで、加賀藩が発行した権威のある「町建御墨付文書」を悪用してた者から取り返した者から奪還した、そもそも失われたていたのを発見したなどの諸説ありますが、取り戻したことを喜び三日三晩踊り明かしたことが由来だといわれています。

目次

見学してホテルにかえると

一晩中は見ることができないので、近くの温泉に宿を取り、夜の12時すぎには戻ると伝え盆踊りに向かったのでした。
盆踊りの見学を終え、予定よりも遅れて12時を少しすぎた頃に宿に戻ると、フロントは真っ暗でだれもいません。

予定より遅れてしまったので申し訳ないとは思いながら、その反面、ちょっとぐらいなら待っていてくれても良いのに・・・と少し腹立たしく思いながら、何回か『すみませ~ん!』と声をかけて呼びかけます。
しばらくして奥から、男性が2人出て来てきました。全く愛想がないぶっきらぼうな表情で鍵だけ渡してきて、荷物の事を尋ねても一言も話さずに奥へ消えていきました。なんだか顔も服も青みを帯びているようにも見えたのですが、お祭りで忙しく夜も遅いのでお互いに疲れていて、ぼんやりと青く光っている非常口の照明のせいだと思ったのでした。

古いホテル

ホテルの案内板をみると古くて昔のホテルによくある、景気の良い頃に増改築を重ねた、ちょっと複雑なレイアウトです。
うねるような建物の1階がフロント、地上5階から地下5階まで客室や温泉があるホテルでした。

鍵を見て案内板と照らし合わせると地下5階の部屋。エレベーターを下り、他の部屋の番号を数えながら部屋へ向かっていくと、その部屋のドアに書かれた部屋番号にはガムテープが張ってあったのです。鍵を開けて中に入ると真っ暗でしたので、電気をつけると部屋の中はビショ濡れで新聞紙が引いてあり、布団も敷いていないし、私の荷物もありません。

怒り心頭

気味が悪いよりも怒り心頭といった気分。直接文句を言おうとフロントへ向かうのですが、エレベーターのボタンを押しても1階で止まったまま動きません。疲れているのですが早く横になりたい事もあって、力を振り絞り階段でフロントまで上がり大きな声で『すみませ~ん!』と叫びました。

すると、フロントの向かいのスナックから着物を着た女将さんらしい人が出て来ました。
女将さんは愛想のよい絵替えで「お帰りなさい。おまちしておりました。お祭りはどうでしたか?」。
そんな挨拶をしてきたので、私は「??」と思ったのです。

先ほどの事情を説明すると、女将さんはフロント係のスタッフにも対応したか聞いたのですが知らない。
お祭り期間中は24時間で入りするので、明かりを消すことは無いし、フロントには必ず誰かいて対応している。
私はさらに「??」と思ったのです。

エレベーター

どうみても女将さんが嘘をついているように思えず、改めて鍵を渡してくれたので、疲れも絶頂になりなんかもういいや・・・と思ってエレベーターのある方へ向かうと、後ろから女将さんが「エレベーターはこちらですよ」と声をかけてきて、反対側の方を指さしています。
私はさらにさらに「??」と思ったのですが、たしかに向かった方には壁しか見えません。

たぶん疲れているのだろうと思いつつ、エレベーターに乗って部屋に向かうのですが、さっき乗ったエレベーターとは違っていているし、貼られたホテルの案内図をみると・・・前回みたものとまるで違う。
確かに少し複雑なつくりをしているのですが、そもそも地下はありません。

新しい部屋は3階で、ちゃんと私の荷物が置いてあり、布団も敷いてありました。窓からはかすかに聞こえる音色とちらちと祭りの光がみえます。もう何が何だか解らないと思いながら、すぐに寝てしまいました。

それから

次の日、1階を改めて調べてみても最初に乗ったエレベーターは見つけられませんでした、ホテルの従業員に尋ねてもそこには無いと言われます。

2人のおじさん達は、誰だったんでしょう・・・。
私はいったい、どの部屋へいったのでしょう・・・。
もう考えたくありません。

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