被災地には怖い話だけでなく、本当にあった感動する話や不思議な話がたくさんあるのです。
いち早く自炊を行ってくれた自衛隊の方たち
私は学生の頃に東日本大震災にあいました。
私が避難していた体育館では、震災当日から避難所に来る人たちに食料を配布するため、最初に避難していた私たちにはあまり食料がまわってきませんでした。
しかし翌朝目が覚めると、窓の外には自衛隊の車がいっぱい来ていいて、ご飯を炊いてはおにぎりをつくってみんなに配ってくれました。
まだまだ避難所に来る人たちのためにもということで、二人でおにぎりをひとつ食べるというようにと。
一人ひとつおにぎりを食べることはできませんでしたが、お腹がすいている私たちにとって自衛隊の方が作ってくれた塩おむすびの味が今でも忘れません。
本当に心に染みるあたたかい味でした。
そこで初めて自衛隊の方たちの本当の助けるという意味がわかった気がしました。
行方不明者捜索
あの東日本大震災では、流された瓦礫で捜索は困難な状況でした。
まだ津波に流されたことを受け入れられない人たちの中には、お父さんは絶対に帰ってくる、お母さんはまだ帰ってこないの?と帰らぬ家族を待っている人が大勢いました。
そんな中である出来事を耳にしました。
ある自衛隊何人かが捜索をしていたとき、30歳くらいの女の人が「あそこに、子どもがいるんです。でも瓦礫があって私一人では子どもを出すことが出来ないので、その瓦礫をどけてもらえませんか」と訴えていました。自衛隊の方は「わかりました。すぐ行きます」というと女の人はその指差す方へ歩いていき、自衛隊の方は後を追いましたが、先ほどまで、そばにいたはずなのに女の人はいつの間にかいなくなっていました。
そして、その場所の瓦礫をどけようとすると、子どもがいるのがわかりました。
瓦礫を排除してこどもを助け出した時、となりに先ほどのお母さんと思える女の人の遺体が見つかりました。
あぁ、早く子どもを見つけてほしかったんだなと自衛隊の方たちは思ったそうです。
不思議な話や信じられないような話もあります。一瞬にして奪われたたくさんの命を目の前に自衛隊の方たちは懸命に捜索してくださいました。
本当に感謝しています。ありがとうございました。
※写真はイメージです。
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