初恋で、すごく愛されていました。
彼は私のことを誰よりも大切に思ってくれ、それを周りのみんなに伝えて。
私には伝えてくれなかったけれど、気持ちはひしひしと伝わってきてきたのですが・・・。
私の彼
彼はとってもモテる人。
いつも、いろんな女の子から告白され、付き合ってと言われて、いつも断っていた。
付き合えないけれど、超絶ナンパ男だったから毎日とっかえひっかえ、女の子をナンパしてはネオンのきらびやかなホテルで休憩。
そんな彼が私にだけは、顔を見るなり「ねえ、俺と付き合ってよ」って言ってきた。
噂は知っているので、どうせただのナンパと思っていたんだけど、どうやら本気で、誰から見てもわかりやすく私を一番特別で大切に思ってくれたのです。
でも、不思議なことに彼はナンパをやめようとせず、相変わらずにとっかえひっかえ。
連絡がとれなくなった
しばらくして、彼と連絡が取れなくなりました。
何となくわかってはいたけど、「やっぱり私のことは本気じゃなかったのかな?」と会いたかったのです。
「なんで連絡くれないんだろう?」となんだか、もやもやしていると、いつも地元で一番有名なナンパスポットにいるという話を聞いて、友人にそこに連れて行ってもらっのでした。
久しぶりに見る彼は大人びた様子でおしゃれして、煙草をくわえ、女の子と楽しそうにおしゃべりしていました。
私以外のめにおしゃれして、楽しく話している彼をみると、胸がちくんと痛みます。
しばらく後姿を眺めていたら、私が来たことに気づいていたようで、「しょうがないな」とでもいうように立ち上がり、「お前はこんなところに来ちゃだめだ。送ってやるからもう来るなよ。」と、一緒に歩き始めました。
いろいろ歩きながら話して、まだ携帯が普及していない頃だったので家の電話しかなく、連絡くれたけど私の親がつないでくれなかったと聞いたのです。
「なんだ、そうだったのか」と思う反面、だからって他の女の子を毎日ナンパして、そういうことしているなんて、とちょっと許せない気持ちになりました。
私のこと
なぜ私がいるのに、私には会うこともなく、手も握らない。指一本触れることもありません。
「本当に好きな相手には手が出せない」という、昭和の男性の本気なんだと知っているのですが、本当に私のことを好きなのかどうかすら信じられなくなってきました。
カレー女とステーキ女。昔浮気を表現するのにそんな話があって、ステーキどころか神棚に上げられちゃってるくらい私は大切にされてる。
でもカレー女の皆さんのことが実はうらやましくて仕方なかったのです。
もやもやする気持ちを抑えきれず、いつしか私は彼を憎むようになってしまいました。
彼が金髪ロングヘアのきれいに化粧してボディコンの露出度の高い服を着た女の子をバイクの後ろに乗せて、ネオンキラキラのホテルに向かって行くところ、交通事故にあって彼の体が宙を舞う。
そんなシーンを激しい憎悪の念とともに想像しているうちに、なんだかスッキリしました。
それから、なにかが切れたように、彼のことはどうでもよくなったのです。
必然的な終わり
すっかり忘れてしまった頃、共通の友人が教えてくれました。
「○○さん(私の彼)がバイクで事故ったって。ナンパした女の子を後ろに乗せてる時にダンプにぶつかったんだって!意識不明の重体らしいよ!」
彼が入院している病院へお見舞いにいくと、まだ意識が戻らないようで面会はできませんでした。
何年か経って風の噂では、みるも無惨な姿になり、いまだにまともに動くけないそうです。
可愛そうだなと思う反面、不思議と何の違和感もなく、なんだか当たり前のように思えてしまうのです。
私の初恋は必然的に終わりました。
※画像はイメージです。


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