幼女戦記・・・このタイトルを聞いたことはありますか?
どんな印象を受けましたか? 萌えアニメでしょうか?いえいえ、全く違うんです!
幼女が着いているタイトルから、世間一般的にほのぼのとした「萌えアニメ」を想像した方はいらっしゃるかと思います。しかし、このアニメは全くの真逆、萌えではなく「燃え」なんです・・・ではどんな作品か解説させて貰います。
原作は「カルロ・ゼン」によるエンターブレインから刊行されているライトノベル。元々は小説投稿サイト「Arcadia」で連載されていた物が書籍化された物なのです。
原作既刊12巻でテレビアニメは2017年に放送、2019年には劇場版アニメも制作されています。
世界観は第一次、第二次世界大戦が混ざった状況のヨーロッパによく似た異世界。そこに生まれ変わったリアリストで徹底的な合理主義者のエリートサラリーマンが幼い女の子「ターニャ・デグレチャフ」として戦場を駆け巡る作品となっています。
その世界には魔法がありますが、世間一般的な魔法少女物とは一線を引くもので、魔法は今でいう航空戦力的な扱いとなっています。
そんな中で、主人公ターニャは士官学校に進みます。安全な後方勤務で順風満帆なキャリアを積もうとするターニャとの思惑とは逆に、対戦の最前線に送り込まれ続けてしまい、次々と悲惨な戦線に挑み続けることとなるのがこの作品なのです。
この作品の注目するべきポイントとしては、モデルとなった国が「ドイツ」ということです。
ドイツと言えば敗戦国ですが、厳しい撤退戦をしていましたが、この作品でも段々と周辺国からの圧迫や情勢の変化によって撤退戦を余儀なくされていく厳しい戦いを描いています。飛び交う銃撃、絶え間なく朽ち果てる兵士達が描かれ、萌えという単語が全く見当たらないです。
そして、戦争自体だけではなく、政治的駆け引きや情報戦といった重厚なストーリーも見ものとなっています。
何より魅力的なキャラクター達が、生死を掛けて生き抜く姿が魅力的な作品です。
幼女戦記というタイトルからは想像のつかない良質なミリタリー作品なので、騙されたと思って手に取ってみては如何でしょうか?
良い意味でのタイトル詐欺に合うと思いますよ。
幼女戦記 (C) カルロ・ゼン 篠月しのぶ KADOKAWA
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