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泰山府君とは何者なのか?

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泰山府君は、日本神話では、あまり馴染みがない神様であり、その素性も明らかではない。
中国の山の神でありながらも、道教・仏教・陰陽道と深く関わりがある神である。しかし、歴史の中で日本にも深く根付いている神様でもあり、それを祀る神社もあるとされる。
その、泰山府君とは、いったいどんな神様だったのだろうか。

目次

泰山府君とは

泰山府君の『泰山』は、本来中国東部にある名山・泰山そのものの神を指している。
泰山には、皇帝を名乗った者が封禅を行い天地に報告を行う聖地としている。
かの始皇帝も、天下統一を果たした末、東への巡幸にて泰山に封禅したという。また死者の霊魂が集う地ともされたことで、死者は、皆、泰山へ帰ると言われている。

道教では、人の生死を司り死者のその罪に従って裁く神でもある。
死者を裁くという神は、どこかで聞いたような、と思う人も多いだろう。
それは、閻魔大王の事が頭をよぎったという人が大多数だと思われる。

閻魔は、仏教の地獄・冥界の主である。
仏教の中での神として、冥界の王として死者の生前の罪を裁く神としており、同一視されている神様等も多く、道教の最高神である泰山府君もその一つである。

陰陽道の成り立ち

泰山府君が日本に持ち込まれたのは、仏教・道教が伝来した5~6世紀の飛鳥時代までさかのぼるとされている。
奈良時代頃に吉備真備が開祖として陰陽道が始まった。

陰陽道は、中国から伝来した仏教・道教に神道などを混合させ、天文学や暦学・易学など様々な学識に影響された、日本独自の学問である。
その陰陽道を司る人物こそが陰陽師であり、あらゆることの現象を検証することを専門とする学者・易者・天文学者等として日本の頭脳として官職を与えられていた者達である。

律令制においての陰陽寮に設置された官職として、有名なのは安倍晴明だろう。

泰山府君と関係がある神

安倍晴明が一番得意とされていたのが、泰山府君祭であり、泰山府君が陰陽道において重要な神だったことがわかる。
生命を左右する冥府の王であるため、病気平癒・長寿延命を祈って盛んに祀ったとされる。
神道との関係は、日本神話に出てくる神であるスサノオ・牛頭天王とも同一視されるという。

それぞれ、疫病の神としての側面を持ち共通している恐れ多い神でありながら、信仰すると守ってくれるという飴と鞭の性格があるのだ。

泰山府君と同一視されている赤山明神には、新羅明神とも言われており、朝鮮半島からの渡来を匂わせる名がある。
スサノオも、高天原から追放された際に、新羅へと流されて日本に戻って来ている。
その共通点や、伝来の進路、悪神と英雄神の側面があることなど、泰山府君と日本神話との関係性も興味がある。

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