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16式機動戦闘車vs15式軽戦車

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2010年代、日中で新しい戦闘車輌が開発されていました。
それが日本の16式機動戦闘車と中国の15式軽戦車です。
同時期に開発された日中の戦闘車輌を比べてみます。

目次

16式機動戦闘車

普通科部隊の直接支援と、自走しての長距離の機動力に空輸が可能である事、そして敵の装甲車輛を撃破できる戦闘能力
これらの性能を求めて開発されたのが16式機動戦闘車だ。
これまでの重装備部隊を張り付けての防衛から、島嶼部など必要な地域への展開能力が陸上自衛隊に求められるようになった。
長距離移動は艦船やトレーラーに乗せて運ばねばならない、全備重量50トンの90式戦車や44トンの10式戦車では即応しての移動には適さない。

そこで全備重量26トン、自走で100km/hも走れる16式機動戦闘車は即応できる素早さがある戦闘車輛です。
弾薬などを積まずに走行すれば運送会社の10トントラックと変わらない重さで全国の道路を走り、駆けつけられる。
また空輸では、最大積載量が30トン以上あるC-2輸送機に乗せられる。昨年11月に日米共同統合訓練の一環で、北熊本駐屯地の機動戦闘車がC-2で与那国島へ輸送される訓練が行われている。
2023年1月現在では、5個師団・2個旅団に配備が進み今後も増える予定だ。

15式軽戦車

21世紀に軽戦車を新たに開発したのは中国だった。
中国人民解放軍には59式戦車を基にして62式軽戦車が作られ、2011年まで現役でした。
その62式に代わるのが15式軽戦車である。
全長9.2mで戦闘重量36トンと16式機動戦闘車よりも大きく重い。
とはいえ主力戦車よりも小さく軽い。

そんな軽戦車を中国軍が求めるのは世界第4位の広い国土、隣国と陸続きの国境は長く2万2000km以上もあるからだ。
だからこそ軽く動きやすい戦闘車輛が必要で、タイヤの装輪式ではないのは山岳や湿地などの整地されていない土地での機動力を持たせる為です。
国境地帯を守る戦車として開発された15式軽戦車ですが、近年では中国軍の水陸両用部隊である海軍陸戦隊にも配備されています。

颐园居, CC BY-SA 4.0, via Wikimedia Commons

16式と15式が対決すると・・・

ここではもしも、日本の16式機動戦闘車と中国の15式軽戦車が戦うとどうなるかを考えてみたい。
想定は中国海軍陸戦隊の15式が日本の島に上陸、事前展開で守備に就いていた16式機動戦闘車が交戦する。
どちらも通信ネットワークシステムを導入しているとされている。戦場の情報はどちらも入手できる。15式は一番の脅威である16式を攻撃に向かう。16式は迎え撃つ為に陣地に留まる。
キャタピラの15式は田畑や林を通り、回り込むように攻める。

防御力では16式は砲塔に中空式装甲があり、15式は砲塔と車体前面にに爆発反応装甲を取り付けている。15式がやや防御が高い。
武装はどちらも105ミリライフル砲、いかに先制するかが16式にとっての勝機となる。
15式は車体前面を向いて戦う事で後手でも勝機がある。
広いとは言えない島嶼部で限りある機動範囲、そこで一撃をどう加えるかが日中の戦闘車対決の決め手となります。

参考文献
・軍事研究2023年1月号別冊「世界の新戦車」ジャパン・ミリタリーレビュー
・JグラウンドEX No.16「陸上自衛隊AFV図鑑」文:竹内修 イカロス出版社

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