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ブライト・ノアの孤独なる戦いを描く「機動戦士ガンダムUC 虹にのれなかった男」

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宇宙世紀の時代を変える機体「ガンダム」と、そのパイロットとして選ばれてしまったニュータイプの少年達の運命を間近にし、時に助言、時に叱咤、多くの戦場を戦い抜けてきた名艦長であるブライト・ノアの回顧録となる「機動戦士ガンダムUC 虹にのれなかった男」を紹介したいと思います。

今作を手掛けるのは、宇宙世紀を揺るがす謎を巡る物語である「機動戦士ガンダムUC」を書いた福井晴敏先生の脚本を元に、葛木ヒヨン先生によるコミカライズした外伝的な作品であり、本作の舞台となるのは、後の宇宙世紀にて「シャアの反乱」と呼ばれた、アクシズ落下を目論んだネオジオン抗争の終結直後を描いております。

アムロ・レイによって救われた地球ですが、連邦軍上層部にとっては、その事実は隠蔽しなければいけないモノでしかありませんでした。

ニュータイプが起こした奇跡となれば、後の世に新たな戦乱の火種にしかならず、またスペースノイドの存在を高めてしまうと恐れた連邦政府の上層部は、極秘の異端審問会にアムロと関わったブライト艦長を召還させました。

今回の事件の事実を隠蔽し、ロンド・ベル部隊によるアクシズ分断作戦が功を奏し、無事に成功した結果であるとし、核爆発で飛散したアクシズの破片が大気の摩擦熱で焼かれ光ったものが、サイコミュの光だったとアムロの起こした奇跡を隠蔽する様に迫る上層部。

ブライトはそれを拒否しますが、彼には国家反逆罪が掛けられます。
また彼に関わったカムラン・ブルームの身の安全、戦闘に参加してしまった息子のハサウェイ・ノアの命、家族を人質に取られて決断を迫られるブライトは、今も昔も政治家は何も変わらないと呆れるのでした。

かつて自分が生き抜いてきた戦乱の日々を追憶し、共に戦ったガンダムのパイロット達を思い出し、激動の時代に翻弄されながらも、生き抜き抗ってきた彼らの犠牲を無駄にしてはいけないと、決断するブライトは──と、物語は彼の視点で進み、後の「機動戦士ガンダムUC」へと繋がるミッシングリンク的な作品となっています。

名艦長ブライト・ノアを知るガンダムファンならではの、彼の戦い抜いていた軍人としての生き様を描いている今作は、多くの苦難を乗り越え、アムロ達とガンダムと駆け抜けてきたのだと解る作品となっています。

多くのガンダムの物語を見てきた、ブライト艦長の記憶。
それは平坦なものではなく、戦争に巻き込まれ、その時代の中で生き抜かなければいけない選択肢を選ぶ事を決断し、多くの少年達を導いてきた彼の苦難がしのばれ、またブライトの強さが描かれている名作とも言えます。

虹の乗る事ができなかったと言われるも、彼は虹に乗った彼らを見送り、その場所を守る墓守になったのだと感じられる、熱い作品です!

いば・よしあきと申します。
機動戦士ガンダムでブライト・ノア艦長を見た時、彼は30歳過ぎの大人だと思っていたのですが、当時の彼の年齢が19歳と知った時は驚いたものです。
吉田創先生のブライトさんとカツのやり取りがハマっていたライターですが、宜しくお願い致します。

(C) 機動戦士ガンダムUC 虹にのれなかった男 葛木 ヒヨン 福井 晴敏 角川書店 角川コミックス・エース

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