2003年にアメリカ軍と有志連合とフセイン政権のイラクでのイラク戦争はフセイン政権が倒されたものの、反米武装勢力との戦いが続いた。
2026年1月公開の映画「ウォーフェア戦地前線」で描かれるイラクの戦場を解説します。
フセイン政権が倒されたイラク
イラク戦争はフセイン大統領のイラクが大量破壊兵器を保有しているとアメリカのブッシュ政権が問題視した事から強硬的に始めた戦争です。開戦から1カ月以内でイラクの首都バクダッドは陥落しフセイン政権は倒れた。5月にはブッシュ大統領は主要な戦闘の終結を宣言し12月には逃亡中のフセイン大統領を発見し拘束した。
こうしてアメリカとフセインのイラクとの戦争は終わりましたが、今度はイラクを占領するアメリカに抵抗する反米武装勢力が出現します。
反米武装勢力が支配する地域
バグダッドの北西にはフセイン政権を支持するイスラム教スンニ派の住民が多く住む地域があり、スンニ派トライアングルと言われた。バグダッドから脱出したフセインが潜伏していたのもこの地域です。
フセインを支持した地域に進駐した米軍が住民へ発砲して死者を出してしまうファルージャの虐殺と言われる事件が起きる。また米民間軍事会社「ブラックウォ―ター」が襲撃を受け殺害されたアメリカ人警備員の遺体が晒される事件も起きる。
2004年の春に起きた悲惨な事件はスンニ派トライアングルでの治安回復をアメリカ側が図ろうと軍事行動を起こさせ、イラクの反米勢力はムクタダー・ア=サドルのマフディー軍のような武装勢力となりファルージャやラマディなどの都市を支配しアメリカによる占領に抵抗した。
テロとの戦いは続く
アメリカ軍は2004年の4月に最初のファルージャ包囲制圧作戦を開始したが、民間人の被害が出た事から作戦の中止を余儀なくされ、11月には米海兵隊とイラク軍の合同による二度目のファルージャ包囲制圧作戦となる「夜明け作戦」を開始した。
武装勢力の民兵と市街戦の末にファルージャの街から武装勢力を一掃したが別の都市で武装勢力が警察署を襲撃したりファルージャにまた武装勢力が戻り再度制圧するなど不安定な状況が続いた。この時期に名狙撃手として「ラマディーの悪魔」とも恐れられたクリス・カイルが活躍したのもこの頃である。
2005年から1年以上かけてクルド人のタラバニ大統領とシーア派のマリキ首相による新しい正式なイラクの政府が発足したが武装勢力は自爆テロや即席爆弾(IED)によるテロでアメリカと有志連合の軍隊やイラク政府を攻撃し続けた。
この武装勢力に国際テロ組織アルカイダも加わり混迷が続き、終わりなきイラクでの治安回復を目的にした戦いは2011年にオバマ大統領によるイラク撤退が決まるまで続いた。
※画像はイメージです。


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