魔神英雄伝ワタル〜やたらと先を行っていた異世界ロボットアニメ

当サイトは「Googleアドセンス」や「アフィリエイトプログラム」に参加しており広告表示を含んでいます。

1988年に放送された『魔神英雄伝ワタル』は、当時のロボットアニメの中では明らかに異質な存在だった。
テレビゲーム的なRPG構造、明るくデフォルメされた世界観、そしてロボットに“乗る”のではなく“魔神と一体になる”ような設定。

主人公は小学4年生の戦部ワタル。
彼は異世界、創界山の龍神によって選ばれ、連れ去られる形でその世界へ導かれ、世界を支配しようとするドアクダーの野望を阻止するため、魔神(マシン)龍神丸と共に戦うことになる。
しかし、リアルロボットものが主流だった時代にあって、重苦しい戦争論も、政治的メタファーもなく、敵すら死ぬことがない。

ワタルの物語構造は極めてゲーム的、界層を一つずつ攻略し、ボスを倒し、先へ進む、シンプルなストーリー。
ファミコンのRPGがブームであった事もあって、そいういった要素が組み込まれている、子供むけといえばそうなのかもしれないが、遊びとして非常に理知的に設計されたアニメだといえる。

目次

ワタルの魅力は

筆者が特に惹かれたのは、敵の魔神たち。
顔面に車輪が付いた戦車もどき、ヘリコプターに手足が生えたようなフォルム。デザインがヒロイックさとは真逆で、かっこよさではなく、歪で不気味なのに目が離せない魅力を持っていた。

リアルロボット路線では絶対に出てこない。
だがワタルの世界では、それが自然に“敵魔神”として成立してしまう感覚こそが、ワタルのスゴさだ。

もちろん、主人公機である龍神丸も魅力的だ。
声を担当した玄田哲章氏の存在感もあり、当時はどうしてもコンボイ司令官と重ねて見てしまった記憶がある。

だが正直に言うと、ワタルは敵側のデザインが強すぎる。
彼らは主役を食わないが、確実に印象を残す。理想的なやられ役。

異世界転移モノの新たなベクトル

異世界に召喚され、救世主として活躍する少年。
ワタルが放送された1988年当時、確かに当時でも異世界転移モノの作品はいくつもあった。

今では氾濫しきった設定だが、今思えば、『魔神英雄伝ワタル』は異世界転移モノにおける、一つの方向性を提示した作品だったといえる。
派手な転生チートも、露骨なハーレムもない。
ただ、冒険と成長と遊び心が、丁寧に詰め込まれていた。

だから今でも、記憶に残り、語る価値があるのだろう。

(C) SUNRISE・R


面白かった?

平均評価: 0 / 5. 投票数: 0

投票がありませんよ、最初の評価をしてね!

この記事が気に入ったら
フォローしてね!

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!

思った事を何でも!ネガティブOK!

コメントする

コメントは日本語で入力してください。(スパム対策)

目次