皆さんは魔除けや厄除けのお札を使ったことがありますか?
今回は日本に存在する護符の中で、最強格と名高い元三大師のお札のルーツを紹介していきます。
護符のルーツとなった平安時代の僧・良源
あなたがオカルトに詳しいなら、角の生えた悪魔が描かれた護符を目にしたことがあるのではないでしょうか?
この悪魔は角大師といい、平安時代に実在した天台宗の僧侶・良源がモデルです。
生前慈恵大師と呼ばれた良源は死後に崇められ、命日が正月の3日であることから元三大師(がんざんだいし)の称号を贈られました。
やがて彼は比叡山の護法神に祭り上げられ、飢饉や疫病から民衆を守る神通力を帯びます。
角大師の護符は二本の角を持ち、骨と皮だけになった夜叉の像と、眉毛が角のように伸びた図案と二種類あります。
前者は良源が夜叉に変身し疫病神を撃退した際の姿で、信者に大変有難がられました。
余談ですが全国の寺社におみくじを広めたのも良源とされています。おみくじの生みの親と聞くと、途端に親しみが湧くから不思議ですね。
33体の大師が潜む豆大師の護符
角大師の札と対比されるのが、豆粒サイズの大師を33体を描いた護符……通称豆大師。こちらの良源は観音様の化身と言われ、民衆を救済する為に33の姿に変化すると信じられてきました。
なお豆大師の語源は魔を滅する大師の略、摩滅(まめ)大師とも伝わっています。
なお良源は変身が得意だったようで、鬼に化けた鬼大師の護符も存在します。
生前の良源は絶世の美貌の持ち主だった為、一目惚れする女官が続出しました。傍目には羨ましい話ですが、良源自身は風紀が乱れるとしてこれを憂い、どうにかしなければと考えていました。
ある日のこと……花見の席に偶然通りがかった良源は、姦しい女たちに囲まれ立往生しました。するとみるみる姿が鬼に変わり、女たちは驚いて逃げて行ったそうです。
煩悩や情欲を戒める為、自らの鬼になった良源。ストイックでかっこよすぎます。
気になる護符の威力とは
元三大師の護符は非常に強力とされ、現在も買いに来る信者が絶えません。特に角大師の護符はあらゆる災厄を退けると言われ、幽霊が出る事故物件などでよくお目にかかります。
YouTubeの心霊ホラー番組『ゾゾゾの裏面』、「捨てられた心霊写真」にもこの護符が登場しました。
主な使用法は玄関に貼ること。「首楞厳経(しゅりょうごんぎょう)」の呪文を唱えるのも効果的です。
名高い元三大師の護符
以上、最強と名高い元三大師の護符の紹介でした。その効力は万能に近いので、皆さんも困り事があればぜひ頼ってください。
比叡山以外にも元三大師を祀ってるお寺で手に入りますよ。関東なら茨城県安樂寺の角大師護符や東京都深大寺の降魔札がおすすめです。
featured image:unknown (copyright holder is Kiemon Tsuruya), Public domain, ウィキメディア・コモンズ経由で


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