妖怪が現れたのだろうか?

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つい最近、唐突に思い出した事があります。
それは普通の日常で起きた、不思議な出来事でした。

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私がみたもの

小学生の頃、ある地域の新興住宅地に住んでいました。
土曜日の昼下がり、午前で授業が終わり一人で家に帰る途中のことです。
商業施設の近くの道に差し掛かると、いつもは買い物客で賑わっていますが、なぜか誰も歩いていません。
「こんな事もあるんだな」と思いながら歩いていると、向こうから誰かが歩いてきました。

最初はただの通行人に見えたのですが、近づくにつれて何か変に感じられた。
しかし、じっと見ることは失礼な事。見て見ぬフリをしながら、すれ違う瞬間、横目で顔を見た瞬間に息が詰まりました。その人は後頭部が異様に長く、頭の後ろが不自然に引き伸ばされたように膨らんでいたのです。
イメージとしては妖怪”ぬらりひょん”がピッタリ。そして独特の雰囲気と共に威圧的に感じました。

次の瞬間、冷や汗が噴き出し、足に力が入らず、その場から動けません。
それでも好奇心から、恐る恐る振り返ってみると姿は消えていました。
大きな一本道なので、脇に入る道もなく隠れる場所もありません。忽然と姿を消したとしか言いようがないのです。

その正体とは

あのとき見たものが何だったのかは分かりません。
あのときすれ違った人物は妖怪といった印象でしたが、なにか腑に落ちないというか現実感が無いようにも思えます。
振り返った途端、見えなくなったのも、ある意味では腑に落ちません。

ただ、静まり返った通りと、そこに一人だけ現れた異様な人物。あの違和感だけは、今でも説明がつかないまま残っていません。
後になって調べると、住んでいた一帯は雑木林と谷の入り組んだ土地を開発した住宅地。
それにタヌキが多く生息していたようで、「タヌキに化かされた」という類の話が多く残っていました。

見間違いだったのかもしれないし、子どもの認識が作り出した幻想だった可能性も十分あります。
全く根拠はありませんが「タヌキに化かされた」とすれば、恐ろしくもないし、なにか可愛げのある話に思えますので、そう思う事にします。

※画像はイメージです。

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