凶悪犯の最悪デスゲーム!主人公がヤバすぎた「絶対悪の怪物」

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「蠱毒」。
毒のある虫や蛇を一つの壺に入れて共食いさせ、生き残った一匹を使って行う呪術。

聞くだけで恐ろしい話だが、今回ご紹介する漫画『絶対悪の怪物』もまたそんな蠱毒のごとく禍々しい作品だ。なんと言っても、テーマがデスゲーム。
参加者は全員凶悪犯罪者と舞台も役者も揃っている。とはいえ、いわゆるデスゲームものは今や飽和状態。個性がなければ生き残れない時代に突入している。

さて、『絶対悪の怪物』(著:カガネ)はどんな強烈な個性を発揮しているのか。今回はその魅力に迫ってみたい。

目次

主人公は殺戮刑事!ヒロインの凶悪履歴書とは

凶悪犯によるデスゲームがテーマの本作『絶対悪の怪物』。
本作で一番目を引くのは、やはり第一巻の表紙だろう。

シンプルな線で描かれた真っ黒な目の女性警官。この作品がホラーであればうっかり怪異認定してしまいそうな見た目をもつ彼女こそ、本作の主人公梟木和だ。
そんな彼女は経歴もまたガンギマリ。刑事であった彼女は「この世から凶悪犯罪者を一掃したい」という異常な正義感から、殺人を犯した人間のみを狙って闇討ち。32人を次々とあの世に送るも、そんな自分勝手な世直しが許されるわけもなく逮捕。死刑となった過去を持つ。

ストーリーは死んだはずの彼女が真っ暗なところで目覚めるところからスタートする。彼女の前に現れた「監視役」の少女レシィーによると、どうやら和は上位存在によって「仮の復活」をとげさせられ、デスゲームに参加させられているらしい。これが本作の非常にざっくりしたあらすじだ。
さらにレシィーが語るところによると、このデスゲームに集められたのは皆かつて凶悪な事件を起こし、死刑を執行された人間ばかり。凶悪復活死刑囚同士で殺し合い、生き残った一人は真の復活を遂げられる……これがゲームの概要のようだ。

ガンギマった正義感を持つ和は即座に「凶悪犯ばかりが復活させられている」ポイントに反応。蘇りを果たした凶悪犯を討ち、完全な蘇りを果たして「この世から凶悪犯罪者を一掃」すべく動き始める。……なんというか、「凶悪犯同士を戦わせる」プロット自体はありきたりとはいえ、とんでもない主人公のマンガである。

主人公がイカれたマンガは数あれど、ビジュアルと設定合わせてここまで決まったマンガはなかなか無い。そんな和だが、ただ甦っただけでは出オチというもの。しっかり上位存在からチート能力を与えられている。もちろん弱点もある。次はそんな和の「復活死刑囚」としての能力。さらにそれを用いたデスゲームそのものの内容を深堀りしてみよう。

凶悪犯×チート!主人公の能力は?意外な弱点に大ピンチ

謎の上位存在によって復活させられ、デスゲームに参加することになった「復活死刑囚」梟木和。
彼女が参加するデスゲームは、この世ならざる上位存在によって開催されているもの。そのため、復活した和たち参加者にはそれぞれの犯歴(!)や個性に則ったチート能力が付与される。例えば放火犯であれば発火能力。

結束の硬い強盗一家なら「一人も欠けない」ように再生能力。と言った感じ。(理由と結果がろくでもないな……)そんなわけで本作はデスゲームものでありつつ、異能力バトルの側面もあわせもつわけでもあるのだ。

警官でありながら歪んだ正義感に取り憑かれ、連続殺人犯となった和に与えられた能力は、その名も「律動する魔弾」。発砲すれば必ず対象を貫く魔のリボルバーだ。
ただし、この能力は呪いでもある。使用には制限があり、使い方を間違えると死にさえするのだ。「律動する魔弾」の制限は、「撃てる弾丸が限られている」こと。そして弾を撃ち尽くせば死ぬ、ことだ。

理不尽に厳しいが、監視役レシィーによると、それぞれの能力は「参加者たちの基礎能力差の是正」と「死の運命の回避」「復活死刑囚たちの犯歴」がミックスされて付与されるものらしい。
和の能力だけ理不尽に厳しい制限をかけられているのも警官であった彼女の過去が関わっているのかもしれない。このあたりはストーリーが進めば明らかになりそうなので、物語が進むのを待つのがよさそうだ。

能力はチート!縛りは理不尽!正義感は無限大?

残弾数と死の呪い。前世(?)警官であったゆえか、チート能力の高さに反して理不尽な使用制限で戦わなければならなくなった梟木和。和は他の復活死刑囚たちと違い、できるだけ能力を使わずに戦わなければならない。そんなことできるのか?圧倒的不利では?と思うこの縛りプレイ、結論から言えば「そんなに問題ではなかった」。

和は刑事時代の捜査能力、推理力、身体能力全てを使って、ある時はクレバーに、ある時は大胆に、復活死刑囚たちを追い詰めていく。
詳しくは本編をご覧いただきたいのだが、和の追跡力、推理力は凄まじく、やり口は残酷そのもの。

もはや集められた凶悪犯より主人公の和が一番恐ろしい。ここまでくると監視役レシィーの言う通り、和への理不尽な能力制限は、化け物並みの和の力をセーブするためとすら思えてくる。気になった方はぜひ、和のデスゲーム捜査を見て震え上がってほしい。

絶対悪の怪物

以上のように今回ご紹介した『絶対悪の怪物』は、凶悪犯だらけのデスゲーム&能力バトルという「ありがち」なテーマを扱いつつ、極悪を越える主人公の凶悪さでグイグイストーリーを引っ張っていくエネルギッシュな漫画だ。

ストーリーはおそらくまだまだこれから。
敵となる復活死刑囚たちも全員出揃ってはいない。気になった方はぜひ凶悪正義中毒刑事対バリエーション豊かな凶悪犯たちの戦いを楽しんでみてはいかがだろうか。

(C) ガガネ 芳文社

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