サーティワンは世界40カ国で7,300店以上展開し、日本では約1,200店もあるアイスクリーム店、誰でも一度ぐらいは利用したことがあるだろう。
有名であるが故に、長年語られてきた噂がある。
「31歳の誕生日にサーティワンへ行くと、アイスクリームが無料でもらえる」
これは本当なのだろうか?
なぜサーティワン?
サーティワンアイスクリームは、世界的には二人の創業者の名前が由来の「Baskin-Robbins(バスキン・ロビンス)」といった名称で展開されている。
しかし、日本では発音のしやすさと認知性を優先したらしく、日本市場向けに名称を「サーティワンアイスクリーム」とローカライズした。
ロゴの「BR」の中に「31」が組み込まれており、バスキン・ロビンスとサーティワンの両方の要素を視覚的に示す工夫が施されている。
ブランド名の「31」は、「1か月(31日間)毎日違うフレーバーを楽しんでほしい」というコンセプトに由来する。しかし、あくまでもコンセプトで、必ずしも31種類のフレーバーが店舗にある訳では無い。
冷凍ショーケースは8列が2段、16種類で構成されていて、小型店舗では28種類しかない店もあるのだ。
いずれにしても、毎日アイスを食べ続けていたら、オッサンは糖尿病まっしぐらだろう。
アイスクリームが無料でもらえるか?
さて本題の「31歳の誕生日にアイスクリームが無料でもらえる」であるが、全国共通の公式サービスとして「31歳の誕生日にアイスを無料で提供していた」事実は確認されていない。
私の仮説なのだが。
過去に毎月31日は31%OFFの割引キャンペーンを実施していた時期があった。ちなみに最近では公式アプリの会員向けには誕生日特典もある。
こうした実際のサービスが人々の記憶の中で混ざり合い、「31日がお得になる」→「誕生日にも特典がある」→「31歳の誕生日は無料になる」という噂へ変化した可能性も考えられる。
さらに、サーティワンには購入前にフレーバーを試食できる「テイストスプーン」のサービス。
初めて利用した人にとっては、「アイスを無料でもらえた」印象が強く残ることもあるだろう。
それが誕生日に来店したのであれば、体験が重なり、それぞれの記憶が時間とともに混ざり合い、「誕生日だから無料でもらえた」という形に再構成されたとも考えられる。
果たして本当に噂だけだったのか?
一方で、この噂を完全なデマと断定するのも早計かもしれないのだ。
なぜならば、私が住んでる地域にサーティワンのロードサイド店があって、およそ定期的に新聞折込やポスティングでチラシが配布されていた。
その中に、店舗独自のお手製のクーポンがホチキス留めされていることもあった。
残念ながら私は甘い物をほとんど食べないため、どういった割引クーポンだったのかまでは覚えていない。また、その店舗も10年ほど前に閉店しており、現在では当時の内容を確認することは難しい。
少なくとも店舗ごとに、独自の販促活動を行う余地があったことは確かである。
どこかの店舗で「31歳の誕生日にアイスクリームが無料」といったキャンペーンが実施されていたとしても不自然ではない。
結論として、完全な作り話とは言えず、複数の事実が混ざり合い、人々の記憶の中で少しずつ形を変えながら、いつしか「31歳だと無料になる」となり、口コミによって全国的に広まったのだろう。
※画像はイメージです。


思った事を何でも!ネガティブOK!