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油山片江展望台は心霊スポット?

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油山片江展望台は心霊スポットという噂があります。
綺麗な思い出の夜景デートのはずが、湿った空気感が漂う展望台での奇妙な体験。
冷や汗をかくことになった理由とは?

目次

夜景を見に行こう!

県外から福岡の大学へ進学した私は、福岡が地元の男性と付き合う事になりました。
夏休みになり、私のリクエストで夜景が綺麗と有名な、油山片江展望台へ。

23時ごろ目的へ到着し、駐車場から階段を上がると展望台になっていて、綺麗な夜景が広がり感動です。
夜景をゆっくり楽もうと座るところがないか周囲を見渡すと、階段を上がってすぐ脇にある膝ぐらいの高さのコンクリートのブロックがあるのですが、既に男性が座っていて誰かを膝枕をしています。

「まあ夜景スポットだし・・・だよね」と思い、彼氏に目配すると気にしていない様子。
夜景を見ながら会話して、一通り落ち着いた頃、もう一度ベンチに目を移してみると先ほどの2人が利用中のまま・・・ですが、すこし様子がおかしいのです。

何か変だな?

薄暗い中でも膝枕をしているのは男性と分かるのですが、30分前から男性の姿勢が変わらずにまっすぐ同じ方向を見据えて座っている状態でした。介抱されているのは女性かと思いましたが、目を凝らしても曖昧で性別がよく分からない。
妙な胸騒ぎを覚え心の中で「何か変だな」と思いながら夜景を見ていると、一瞬湿った空気が漂いました。

横目で分かる範囲でしたが、大柄で目深に帽子を被った男性がすっと私の隣に来て「見えました?」と一言。
私はとっさに「絶対に直視してはいけない。でも無視もいけない」と言い聞かせ、夜景の事を問われたと頭で変換し「はい。夜景見えてます」と返答しました。
その瞬間、全身に冷や汗が流れる感覚が走りましたが、彼氏が私の手をギュッと握ってくれたので、すぐ彼氏に目を向けました。

彼氏は何も言わないままだったので、恐る恐る男性に視線を戻しましたが男性の姿は無く薄暗い周囲を見渡しても男性らしき人はいませんでした。
その流れでベンチに目を向けると男性も女性らしき人も居ません。

油山であった事

夜景は堪能できたのでそのまま展望台を後にしたのですが、帰りの車内で私も彼氏も無言のまま。
いつもの街並みに戻ってきた頃「見えたよね?ベンチの人」と会話を切り出すと、彼は「なんの事?」と。

私は展望台であった事を話し終わると、彼氏が続けて話しだしました。
「○○(私の名前)は県外の人だから知らないと思うけど、油山って自殺者が多く、戦時中に捕虜が処刑された場所という噂があるんだけどね・・・・」

その話を聞いて「ベンチに座っていた人は戦時中に生きた戦闘帽を被った男性で、処刑された誰かの死を惜しんでいたのかなと」とつぶやき胸が苦しくなりました。

私の表情をみて、彼氏はしまったという顔をして話を続けます。
「たしかに登山で遭難した人はいるみたいだけれど、自殺者が多いというのはあくまで噂。戦時中に捕虜が処刑されたのは事実らしいけど、油山というだけで展望台とは無関係だし、戦争に負けた事を悔やんで自決した軍人さんの慰霊碑もあるけど、場所、離れているから・・・」

あれから

車内はさらに沈黙してなんか重苦しいムード、なんとか盛り上げよとしようと思ったのでしょうか、彼はもう一言。
「戦闘帽っていうけど、捕虜はB29の搭乗員でアメリカ人だし、自決した軍人さんは士官クラスだったと思うから戦闘帽は無いと思うよ、女性は自殺した人なのなか?」
「地元が盛り上がるのはいいけれど、心霊スポットだとちょっとね・・・」

それから二人とも何とも言えない気分になり、24時間営業のファミレスで夜が明けるのを待ち帰宅しました。
翌日からは何もなかったかのように過ごしましたが、数十年経った今でも戦闘帽を被った大柄な男性が隣に来た時の湿った空気感は忘れません。

※画像はイメージです。

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