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ロシア海軍唯一の空母「アドミラル・グズネツォフ」

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ロシア海軍は今現在空母が1隻だけあります。
それが「アドミラル・クズネツォフ」です。
ソ連時代から運用が続く空母について紹介します。

目次

ソ連時代の空母

ロシアで空母が作られたのはソ連時代の1960年代に2隻が竣工した「モスクワ」級からです。空母とはいえ、前半分が巡洋艦の形であり、後部にヘリ甲板を擁する日本の「しらね」型や「はるな」型の護衛艦みたいな形です。
搭載していたのも哨戒ヘリでした。

1970年代から1980年代にかけて4隻が竣工した「キエフ」級
基準排水量3万トン以上の大きさで、全通の飛行甲板が設けられた空母らしい姿です。
搭載機も固定翼機のYak-38攻撃機を運用できるようになりました。

そして1991年に就役したのが「アドミラル・クズネツォフ」級です。
こうしたソ連空母はどれも巡洋艦であると自称していました。これは国際条約で空母の通過ができない海峡を通る為である。

Mil.ru, CC BY 4.0, via Wikimedia Commons

「アドミラル・クズネツォフ」の特徴

空母「アドミラル・クズネツォフ」は全長306.45m・基準排水量5万3000tの大きさで、機関は蒸気タービン4基の20万馬力で最大30ノットで走れます。
航空機の搭載数は戦闘機やヘリコプター合わせて50機です。
「アドミラル・クズネツォフ」の外見で特徴的なのは、艦首に伸びる飛行甲板が坂のようになっているスキージャンプ台です。

これは「アドミラル・クズネツォフ」がアメリカ空母のようにカタパルトを装備しなかった為だ。
搭載する戦闘機などの固定翼機はジャンプ台めがけて加速して、ジャンプ台を利用する事で短距離での発艦を可能にする仕組みです。
また、何よりも大きな特徴は対空防御のミサイルや機銃のみならず、対艦ミサイルや巡航ミサイルの発射ができる垂直発射筒を12基も備えた重武装艦でもあります。

近年の「アドミラル・クズネツォフ」

1991年に就役したものの、同年にソ連が崩壊
新生ロシアは経済の低迷は「アドミラル・クズネツォフ」へ搭載機が揃わず、艦自体の整備も満足にできない不遇の時代を過ごさせます。
ロシア経済が回復した2010年代にようやく稼働状態となり、2016年には複数の艦艇と機動部隊を組んでシリア沖の地中海へ進出

内戦中のシリア領内にあるテロ組織を攻撃する為として搭載機のSu―33戦闘機で空爆を行いました。これが「アドミラル・クズネツォフ」の初となる実戦となった。
2020年現在では近代化改装工事の最中であるとされる。
就役から30年近くになろうとしている「アドミラル・クズネツォフ」は今だロシア海軍唯一の空母として延命が図られている。

参考資料:
イラストでまなぶ!軍事大国ロシア hobbyJapan
軍事研究2020年9月号「どん底から復活へ!ロシア海軍」多田智彦著

eyecatch source:PH2 Paul A. Vise, Public domain, ウィキメディア・コモンズ経由

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