MENU

僕は初めて負けを知る「アドバンスド大戦略~ドイツ電撃作戦~」

僕にとってゲームは「勝利」して終わるものだった。
だってそうだろう。スーパーマリオだってピーチ姫を助ければ終わりだし、ドラクエ3だってゾーマを倒して世界を平和に導けば終わりだ。
ゲームが終わる時、それはすなわちプレイヤーである自分が勝利した時、それが当たり前と思ってゲームを遊んできた。
そう、あのソフトと出会うまでは・・・・。

目次

アドバンスド大戦略~ドイツ電撃作戦~

「アドバンスド大戦略~ドイツ電撃作戦~」は1991年にセガから発売された戦略SLGだ。開発を担当していたのは、パソコンで『大戦略』シリーズをヒットさせ、メガドライブでも「スーパー大戦略」を開発していた九州のソフトメーカー システムソフトで、同社のメガドライブ向け「大戦略」の2作目が当作品である。

タイトルの通り、第二次世界大戦のドイツを主人公とした戦略SLGであるこのゲームは、練り込まれたゲーム性、天候や索敵範囲などのリアルなシステム、数百体にも登る実用兵器の登場など、当時の軍事マニアをも唸らせる出来で、メガドライブのソフトの中で・ニを競うほどの人気タイトルであった。その最大の特徴はなんといっても「主人公のドイツ軍が勝てるようにできていない」ことである。当然といえば当然であろう。
第二次世界大戦でドイツは敗北を喫し、そしてその戦争をリアルに再現したのが当ゲームなのだから。

史実と同じ

史実と同じように、開戦時は弱小国を制圧していき、そして大国フランスまでもを破ることができる。
しかし「史実と同じ」ということが牙をむくのはこれからである。総統閣下の命令により大英帝国を攻めるも、張り巡らされたレーダー網と脆弱な海軍によりイギリス本土の制圧は失敗、そして東部戦線ではドイツの戦車を遥かに上回る最強の戦車・T-34の脅威、そして雪用の装備をしていないドイツ軍に襲いかかる猛吹雪……と。

実際のドイツ軍が困難を受けたことをそのまま追体験できるのである。そして、最強の敵アメリカの参戦……1ターンに溢れんばかりの兵器を量産してくる世界最強の大国・アメリカにソ連に敗れたドイツが勝てるわけもなく、ゲームは敗北を続けたあげく、首都ベルリンを制圧されて終わるのである。

愕然とした

僕は愕然とした。
ゲームは勝って終わるはずではないのか?
こんなに負けて終わるゲームがあってもいいのか?

僕はありあまるほどの学生時代の時間を、驚異的なCPUの思考時間(アメリカやソ連の大軍を1個1個CPUが動かすので、当然思考時間は長くなる)に苦しめられながら、ドイツが勝つ方法を探し続けた。そして、真っ向な方法ではそれはなかったのである。

その時、僕は学んだような気がする。
勝つことだけで終わるのが人生ではない。いやむしろ、負けておわることのほうが人生では多いのだと・・・。
そんなことを学ばせてくれたのが、この「アドバンスド大戦略~ドイツ電撃作戦~」だった。

アドバンスド大戦略~ドイツ電撃作戦~(C) SYSTEM SOFT CORP. 1988 (C) SEGA 1991

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!

どんな事でも書いてね!ネガティブも可!

コメントする

コメントは日本語で入力してください。(スパム対策)

目次
閉じる