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広島で原爆に遭遇しました

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この話しは私が高校生の頃、おじいちゃんの弟から聞いた話です。
戦争中、おじさんは広島に住んでいたそうです。

おじさんは学生でしたが、学徒動員で工場で働くことになり、ほとんど授業はなかったそうです。
その工場は1日フル稼働で、日勤と夜勤の二交代制でした。なんの工場だったか思い出せません。

原爆投下の日、おじさんは夜勤明けで自宅に戻ってきました。
疲れてはいたものの、すぐに眠ることはできなかったので、本を読んでいました。
すると、ものすごい光と衝撃に襲われ、おじさんは前のめりに倒れてしまいました。

窓ガラスが割れて、おじさんの指に刺さっていました。ちょっと切れただけで、たいしたことはありませんでした。
なんとか起き上がり、ほかにケガがないことを確かめました。

おじさんは工場で働いている友人たちが心配になり、工場へ行ってみることにしました。
町の風景が一変していました。建物はくずれ、扉や屋根瓦も吹き飛ばされています。

たくさんの人々が慌てた様子でどこかへ行こうとしていました。
おじさんはがれきを踏み越えながら、工場へたどり着きました。

工場のたくさんあった窓ガラスがすべて割れていて、屋根がありませんでした。
日勤で工場で働いていた友人たちの多くが亡くなったそうです。
たまたま偶然に夜勤になった自分は助かって、日勤だった友人たちが亡くなる・・・
おじさんの心中はいかばかりかと考えるだけで、涙が溢れます。

おじさんは、原爆による体調不良もなく、戦後は私のおじいちゃんのいた東京へ引っ越してきました。
大学を卒業して、数学の先生になりました。

おじさんは毎年、広島原爆投下の日に広島へ行っています。亡くなった友人たちを想って手を合わせます。
夏休み前の授業では、この広島の原爆投下の日の話しを生徒たちにしているそうです。

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