2001年のアフガン戦争
米英などの特殊部隊はタリバンの残党が潜むアフガニスタン東部の山岳地帯トラボラで掃討作戦を開始します。
この作戦ではトラボラに居るとされるテロ組織アルカイダの指導者であるビンラディンも目標に加えられます。
航空支援がある圧倒的な優位で作戦を進めますが・・・
アフガニスタン戦争
2001年9月11日にアメリカで起きた同時多発テロ事件
この事件を起こした国際テロ組織アルカイダを匿っているとしてアフガニスタンを実質的に支配しているタリバン政権をアメリカ軍を中心とした有志連合軍が攻撃します。
10月19日に始まったアフガニスタンでの戦争はタリバン政権打倒と共に重要な目的がありました。
同時多発テロ事件の首謀者であるアルカイダの指導者ウサマ・ビンラディンを探し出し捕まえる事でした。
トラボラ
有志連合軍と共に戦うタリバン政権に抵抗する北部同盟が11月13日にタリバン政権の首都であるカブールを占領します。
戦局はタリバンの残党を掃討する段階に移ります。
しかしその残党が居るとされるのがアフガニスタン東部のトラボラでした。
そのトラボラに米軍の特殊部隊であるグリーンベレー・デルタフォース・シールズにイギリスのSASやオーストラリアのSASRにニュージーランドのNZSAS、ドイツのKSKも加わり欧米の特殊部隊がトラボラに集結します。
ここまで特殊部隊を集めたのはトラボラの洞窟にタリバンの大規模な地下要塞があると言われていたからです。
その地下要塞にタリバン残党と共にビンラディンも潜んでいるからでした。
ビンラディンを逃がす
B-52やA-10にガンシップのAC-130が特殊部隊による誘導で空からトラボラのタリバンを攻撃する。
空爆を生き残り洞窟から出たタリバンの戦闘員は特殊部隊の狙撃手が仕留めた。
圧倒的な火力と特殊部隊の監視と狙撃がタリバンの戦力を低下させます。
また米軍は反タリバンのアフガン人の部隊も作戦に投入する。そのアフガン人部隊を率いるアフガン人指揮官がビンラディンは降伏しようとしていると米軍に伝えます。
米軍はそうしたタリバンやビンラディンからとする要望を無視して攻撃を続けます。
やがてビンラディンがトラボラから脱出する時が訪れます。米英の特殊部隊は狙撃できる範囲にビンラディンを捉えますが許可が下りず手が出せないまま逃がしてしまいます。
トラボラのタリバンの残党を掃討できましたが一番重要なビンラディンは逃がし作戦は成功したとは言えない結果に終わります。
また地下要塞も実態はただの洞窟でした。
圧倒的な戦力がありながらも難しい戦いとなるその後のアフガン戦争の流れはこの時から始まったと言えます。
eyecatch credit:Amber ClayによるPixabayからの画像
※画像はイメージです。
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