BFerお馴染み？バトルフィールド4愛好家で知られる「懲役ロッカー」とは

皆さんは「バトルフィールド」というゲームをご存知だろうか？
もしかして全くの初耳？それとも興味がある？？今一度分かりやすく概要を説明しよう。

バトルフィールドとは？

バトルフィールドは、米エレクトロニック・アーツ社(以下EA)の発売するFPS(一人称視点のシューティングゲーム)だ。
シリーズによって多少の違いは存在するが、基本的に「対兵士に有利な突撃兵」「対兵器に有利な工兵」「仲間への支援を得意とする援護兵」「一撃必殺と偵察を得意とする偵察兵」の4種からなる兵士を選び、銃を片手にドンパチを繰り広げ、戦車やヘリはたまた戦闘機といった兵器を乗りこなして戦う。
仲間同士でぴょんぴょん飛び跳ねて意思疎通したり、戦場のど真ん中であるにもかかわらずその場で屈伸し即席筋トレを行う、とにかく自由度の高いゲームなのだ。

そんな硝煙とカオスの渦巻くFPSだが、BFer(同シリーズ愛好家)の中でまことしやかに囁かれるワードが存在する。
それが本記事のタイトルにもある「懲役ロッカー」だ。
「ゲームで懲役ってなんなんだ？」「ロッカーに入って敵から身を隠すのか？」等と思われるかもしれないが、次の本題にて詳しく解説しよう。

懲役ロッカーとは？

BFシリーズには戦場となるマップ名がそれぞれ存在するのだが、ロッカーとはBF4の「operation locker」、つまり刑務所が戦地となるマップ。
そのマップに狂ったように取り憑かれ、まるで懲役刑を食らったかの如く抜け出せなくなる中毒症状、それが懲役ロッカーなのである。

BF4は発売から8年以上の年月を迎えるゲームだが、なんと新作が発売されても、このロッカーから抜け出さずに篭って戦いを嗜む兵士がいるのだ。何故特定の戦場にのめり込む兵士が数多く存在するのか？
それはいくつかの要因にある。

ロッカーの要因

まず、このマップには乗り物である兵器が一歳登場しない。即ち兵士vs兵士の白兵戦オンリーのバトルとなるのだ。
BFシリーズは基本的に兵士は兵器に弱く、それこそ戦車が一輌でも君臨すれば、戦況がガラッと変わってしまう程である。その為に対兵器用の武器を携帯できる「工兵」が必然的に選ばれるのだ。

だが、このロッカーにはそんな「兵士にとって厄介な兵器」が一切排除され、つまり「選ばれる兵士の偏りが必然的に少なくなる」のである。その為、普段のマップ以上に個人の好みの兵士を選びやすくなり、自分に合った戦い方ができる。
敵をひたすら倒すもよし、仲間を回復させたり補給に徹底するもよし、対人地雷を置いて敵を待ち伏せるのもよし。
こういった、千差万別な個性が最も生かされるマップであると言えよう。

続いての要因だが、「CQBフィールドメイン」である事。前述の通りこのマップには兵器が一切登場しないのだが、それに加え、戦場がほぼ屋内で構成されている。ある程度は屋外も存在するが、約1～2割ほどの面積しかない為、ほぼ屋内での戦闘が繰り広げられる。

もたらす現象

この要因がもたらすある一つの現象として、「戦場がお祭り会場と化す」。
何を言ってるか分からない？その気持ちはわかる。だが、一度でもこのロッカーをプレイした事のある兵士諸君なら嫌でもこの意味が分かるだろう。

考えてもみてほしい、兵器が登場せず、屋内メインの狭いフィールド。そこで行われる32vs32（BF4は敵味方合わせて64人対戦）の戦い。
その様は正に百鬼夜行、阿鼻叫喚の混沌とした何か、とにかくカオス極まりないのだ。
銃弾が飛び交うだけならまだ優しく、兵士相手にロケットランチャーぶっ放す、手榴弾投げてあちこちで爆発する、挙げ句の果てには本来兵器を修復する用途のEODボット(通称ラジコン)で兵士を倒す。
これがほぼ必ず発生するのだから、如何にぶっ飛んだ光景かがわかるだろう。

ただカオスなだけではなく狭いフィールドの為必然的に敵に弾を当てやすく、初心者でも簡単にキルを稼げるのだ。先程お伝えした爆発物を使えば更に効率が良いだろう。

はてさて

様々な要因が絶妙に噛み合わさり、他のマップ、ひいては他のFPSでも見られないような強烈かつ独特な世界観と中毒性を生み出し長年愛されているのだ。
かく言う筆者も、長い年月このロッカーで戦っているが全く飽きがこない。それどころか最近はキルがデス（敵にやられたりする事）を上回りよりのめり込んでいる始末だ。
この記事を読んでくれた諸君達も、今一度オペレーション・ロッカーの「懲役民」になってみないか？