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戦艦「ビスマルク」の出撃~ライン演習作戦~(3)

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1941年5月、「ライン演習作戦」に出撃した戦艦「ビスマルク」は英戦艦2隻との戦いに勝利しますが、英海軍の追跡を受け追い込まれてしまいます・・・

目次

英海軍の追跡

英海軍は「ビスマルク」追跡にジブラルタルのH部隊も大西洋へ出撃させます。
イギリスより南の大西洋を通り、ドイツ占領下のフランスはブレストへ向かう「ビスマルク」を本国艦隊とH部隊とで挟み撃ちにする作戦です。
H部隊が空母「アークロイアル」に戦艦「レナウン」に巡洋艦「シルフィールド」本国艦隊が空母「ビクトリアス」に戦艦「キングジョージ5世」・「ロドネイ」が「ビスマルク」を追います。

「ビスマルク」捕捉される

「ビスマルク」は依然として英巡洋艦「サフォーク」と「ノーフォーク」の追跡を受けながらフランスのブレストを目指していました。
しかし、5月24日深夜に「ビクトリアス」から出撃したソードフィッシュ艦上攻撃機8機の空襲を受けてしまいます。
英重巡洋艦の追尾を受け続ければ、次の敵を呼び寄せると判断したリュチェンス中将は「ビスマルク」を一旦北へ向かわせる。

「サフォーク」と「ノーフォーク」が「ビスマルク」を見失った事もあり英本国艦隊は「ビスマルク」がノルウェーへ向かったのではと思わせる事ができた。
こうして「ビスマルク」は英本国艦隊と離れる事が出来、再び針路をブレストへ戻した。

だが、26日に英軍の飛行艇が「ビスマルク」を発見
今度はH部隊の「アークロイアル」から16機のソードフィッシュが「ビスマルク」を襲い、「ビスマルク」のスクリューと操舵装置を破壊した。
まともに動けない「ビスマルク」に引き返した英本国艦隊が迫ります。

■ビスマルクに主砲を斉射する「ロドネイ」Royal Navy official photographer, Public domain, via Wikimedia Commons

「ビスマルク」撃沈

5月27日朝、英本国艦隊の戦艦「キングジョージ5世」・「ロドネイ」に重巡洋艦「ノーフォーク」・「ドーセットシャー」が「ビスマルク」への攻撃を開始
2時間近くの戦いは大きな傷を負った「ビスマルク」が打たれ続ける一方的な戦いとなった。
午前10時39分に「ビスマルク」は沈没する。
リュチェンス中将に艦長のオットー・エンルスト・リンデンマン大佐をはじめ乗員2000人以上が「ビスマルク」と共に沈んだ。

「プリンツ・オイゲン」は6月1日にブレストへ帰還できた。
「ビスマルク」を失った後のドイツ海軍は1942年にソ連を援助するイギリスからの船団を戦艦「ティルピッツ」で攻撃しようとしたものの、引き返させてしまっている。
更なる主力艦を失う恐れや、1941年6月からソ連と開戦して燃料事情がより悪化したのもあってドイツ海軍の戦艦や巡洋艦が大西洋に打って出る事は無く、ノルウェーの停泊地やフランスの港で動けず存在で英軍の戦力をを引き付ける役目になってしまうのです。

eyecatch source:Royal Navy official photographer, Public domain, via Wikimedia Commons

参考文献
・「第二次世界大戦欧州海戦ガイド1939年~1945年」青木茂著 新紀元社
・「MILITARY CLASSICS VOL.33 巻頭特集ビスマルク級戦艦」イカロス出版
・「歴史群像2020年10月号No.163」「戦艦『ビスマルク』最後の大砲撃戦」文:大塚好古 ONEPUBLISHING

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