ドイツ戦艦「ビスマルク」とはどんな戦艦か?

第二次世界大戦でドイツ海軍が持つ最大の戦艦が「ビスマルク」級です。
この戦艦がどのように作られて、どんな戦艦であった紹介します。

戦艦「ビスマルク」の建造

第一次世界大戦後のドイツ海軍はベルサイユ条約で軍備を制限された事やスカパフローで主力艦艇が自沈した事もあり、戦艦は旧式しか保有できず新造できませんでした
1935年にヒトラーのナチス政権が英独海軍協定を結んだことで新造艦が作れるようになりました。こうして建造を始めたのが「ビスマルク」級戦艦でした。

この「ビスマルク」となる新型戦艦計画は1932年から進められ、基準排水量3万6000トンで33センチ主砲8門が当初考えられていました。
この計画を変える事になるのがフランスが建造している「リシュリュー」級戦艦でした。
「リシュリュー」が38センチ主砲を装備するとドイツ海軍が知ると、対抗できるように「ビスマルク」級を38センチ主砲の戦艦として建造する事にします。

ドイツ戦艦「ビスマルク」
連邦公文書館, CC BY-SA 4.0, ウィキメディア・コモンズ経由

「ビスマルク」と「リシュリュー」戦わず

戦艦「ビスマルク」は1940年8月24日に竣工しました。
38センチ主砲を8門装備し、全長250.5mで基準排水量4万1700トンで最大速力29ノットの戦艦になりました。
対抗する相手と見ていた「リシュリュー」とは38センチ主砲の数は同じで、船体と基準排水量は「ビスマルク」が上回り、最大速力は30ノットの「リシュリュー」が上です。

しかしこの二隻が戦う事はありませんでした。
「ビスマルク」が竣工した2カ月前にフランスがドイツと休戦協定を結び独仏の戦いが終わっていました。
「リシュリュー」が連合国軍へ加わる為にアメリカで修理中に、「ビスマルク」は1941年5月に戦艦による通商破壊作戦に出撃し撃沈されてしまいます。
こうして「ビスマルク」は想定した敵と戦う事はありませんでした。

戦艦「ビスマルク」はどんな戦艦だったのか?

再建されたドイツ海軍の戦艦として誕生した「ビスマルク」
38センチ主砲は3万6200mの射程で最大速力29ノットの速さがある戦闘能力が高い戦艦と言えます。

一方で防御力では船体の側面中央である舷側水線部の装甲こそ320ミリでしたが、水に浸かる部分である喫水線下の防御が同時代の日米戦艦と比べると薄い傾向にありました。
そうした船体の装甲や多層防御は「ビスマルク」に無いのが弱点と言えました。
しかし、そうだったのは再建ドイツ海軍が最初に作った戦艦であったからです。

参考文献
MILITARYCLASSICS VOL33「ビスマルク級戦艦」 イカロス出版
「世界の艦船」ナチスドイツの新戦艦 2015年7月号 海人社

eyecatch source:Unverified, Photo # NH 59671, Public domain, ウィキメディア・コモンズ経由で

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