MENU

中世とクリスマス雑学!

当サイトは「Googleアドセンス」や「アフィリエイトプログラム」に参加しており広告表示を含んでいます。
  • URLをコピーしました!

クリスマスといったら12月の一大イベントですね。
子供であればサンタさんのプレゼントにわくわくし、大人であれば浮き足立つクリスマスの雰囲気にあれこれ思ったりしたりするでしょう。

そんなクリスマスは当然、歴史が古いものの、時代とともに消えてしまった風習があるのをご存知でしょうか?
今回は中世のクリスマス、その雑学について解説していきます。

目次

中世にはクリスマスツリーがなかった!?

12月になると、お店や駅など街のあちこちで見かけるようになるクリスマスツリー。
ですが1400年代以前まではクリスマスツリーはなく、天井・窓・机・壁など室内に常緑樹の枝を飾っていました。
月桂樹やイチイの木の枝(小枝)を12本にまとめてリボンでまとめ、ビーズなどを使って華やかに飾るなど色どりはあったものの、当時の感覚では大切なカラーは緑でした。

キリスト教の感覚では冬の間でも枯れず、朽ちない常緑樹は聖なるものに見えたからです。
特にヒイラギはひときわ神聖な植物として扱われており、クリスマスにはなくてはならない植物とされていました。
古代ローマからヒイラギは農耕祭という12月に行われていたお祭りに使われており、神聖視される土台はあったものの、古代ローマとキリスト教ではちょっとニュアンスが違っていたりします。

古代ローマでは収穫のため、キリスト教ではヒイラギの棘と赤い実をイエス・キリストの受難と血に見立てていました。ちなみに日本ではあまり馴染みのないヤドギリも枝の束となって、天井から飾られます。
この飾りを『キッシング・ブッシュ』といい、この飾りの下を通る人たちは一番近くにいる人に12回キスしなくてはなりませんでした。
このキスはあくまで友愛のキスですが、現在は恋愛的な解釈もされているようですね。

クリスマスを祝福するファースト・フット

現在は家族や友人、恋人とのんびりできる場所でクリスマスを祝うものですが、中世のクリスマスは儀礼的でした(もちろん地域や時代、身分によっては違うのですが)。
つまり礼儀作法があったわけです。
そのなかで特徴的なマナーがファースト・フットと呼ばれる存在となります。
分かりやすく言うとクリスマスを祝福する妖精を演じる役者といったところでしょうか。

中世ではクリスマスパーティーを始める前、一番名誉がある主賓が「ファースト・フットがクリスマスの敷居を横切っていない」と告げます。
クリスマスの敷居とは主賓席近くの床にある約3メートルの緑色の線で、主にチョークやテープ、カーペットが使われていました。
招待客は誰であっても、ファースト・フットがこの線を超えるまでは超えてはいけません。
そのファースト・フットがあらわれるのは主賓が名前を告げてからで、広間の奥から出てきます。
片手には常緑樹の枝を持ち、両足首には小さな鈴のバンドをつけた緑色の衣装をまとった男性は踊るように主賓席に近づくとクリスマスの敷居を超えるのです。

これはクリスマスを迎えることを意味しており、ファースト・フットは外からやってきた幸いとしてのシンボル、クリスマスの敷居はその幸いを待つ内部(家屋)なわけですね。
ファースト・フットが線を越えるまでは誰も超えてはならないのは「ファースト・フットに続く(飛び越える)人たちが幸せをあずかれるように」という意味合いが生じているからです。
今風にいうなら、サンタクロースでしょうか。

ところでこのファースト・フットですが、誰でも良かったわけではありません。
濃い色の髪、たとえば茶髪や黒髪の男性しかできませんでした。
絶対にダメなのは赤毛の男性、なぜならユダは赤毛だったと言い伝えられていたからです。
赤は代表的なクリスマスカラーですが、髪色になったらダメなあたり、宗教を感じずにはいられませんね。

クリスマスと蜜蜂

中世のクリスマス料理はとても豪華で、なんと口の中にオレンジ・リンゴ・レモンが詰め込まれてローストされたイノシシの頭さえ出されていました。
しかし一番出されていたのはハチミツをふんだんに入れた料理です。
ハチミツ、もとい蜜はキリスト教では豊かさの象徴のひとつですが、蜜蜂もまた神聖視されています。

元々、蜜蜂は神のしもべとして天国に暮らしていたものの、失楽園後に地上へと移住。
しかし神に罰せられたわけではなく、天国への出入りを許されていたそうです。
また蜜蜂はキリストの復活・自制・労働などキリスト教における美徳のシンボルでもあるため、中世のクリスマスではたくさん使われていたのでしょう。
ここはひとつ、今年のクリスマスはハチミツ入りの料理や飲み物を口にするのはいかがでしょうか?

まとめると

中世のクリスマスには現在にはない風習に基づき、パーティーを開いていました。
広間いっぱいに飾られた常緑樹の飾り、サンタクロースのようなファースト・フット、そしてハチミツ入りの飲食物。
他にも中世では当たり前だったクリスマスの風習があるものの、どれもキリスト教の教えに従っています。
中世の人たちが現在のクリスマスを見たら、とっても驚くでしょうね。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!

出典・引用
「ヨーロッパの祝祭と年中行事」マドレーヌ・P・コズマン(著)加藤恭子&山田敏子(訳)
クリスマス – Wikipedia
クリスマスツリ – Wikipedia

先月、歯の治療が完了しました!だいたい半年間!長かった!

※画像はイメージです。

この記事が気に入ったら
フォローしてね!

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!

思った事を何でも!ネガティブOK!

コメントする

コメントは日本語で入力してください。(スパム対策)

目次