10月1日に岡山県奈義町にある陸上自衛隊日本原駐屯地で創設52周年記念行事が行われました。
ここで昨年正式採用されたばかりの16式機動戦闘車が公開されました。
日本原駐屯地とは?
日本原駐屯地は第13旅団の野戦特科や高射特科に戦車と第13旅団の火力部隊が駐屯する場所です。
四国の第2混成団が第14旅団に改編されて戦車中隊が編成されると日本原に置かれました。
こうして日本原には第13旅団の第13戦車中隊と第14戦車中隊が駐屯している中国四国地方の戦車が集結する拠点となりました。
記念行事の式典で行われる観閲行進では第13戦車中隊と第14戦車中隊の74式戦車合わせて10両が行進する様が見られます。
この10両の戦車が行進する光景が今年は一変しました。
それは第14戦車中隊が74式戦車から16式機動戦闘車に装備を変えたからです。
16式機動戦闘車とは?
16式機動戦闘車は2016年に正式採用されたばかりの新型戦闘車輌です。
105ミリライフル砲の砲塔を備えタイヤで走行する16式機動戦闘車は陸上自衛隊の新たな方針によって作られた戦闘車輌です。
タイヤで走る装輪式で道路を自走して走ったり、輸送機で運ぶなど迅速な展開ができる戦闘車輌と言うコンセプトで計画されました。
様変わりする日本原駐屯地
この為に重量は26トンで最新の10式戦車の44トンや74式戦車の38トンよりもいかに軽いか分かります。
その軽さは軽快な動きを実現しました。
式典では16式機動戦闘車の紹介が行われ縦横に機敏に走る姿が披露されました。
その高い俊敏な機動力は装備展示では16式機動戦闘車を担当している隊員から「足回りは最高です」と自慢する程でした。
優秀な16式機動戦闘車は装備展示では多くの来場者が囲む人気を集めました。
しかし16式機動戦闘車の登場は陸上自衛隊に戦車部隊が一つ消えた事を意味します。
また第14戦車中隊は2018年には四国の駐屯地に移転する事が決まっています。
第13戦車中隊も将来的には機動戦闘車に変わるかもしれません。そうなると海田市など日本原以外の駐屯地へ移転するかもしれません。
戦車の削減が進む自衛隊にあって日本原駐屯地が中四国地方の戦車の聖地である時はあまり長くないかもしれないと寂しさを感じる式典でもありました。
Eyecatching image : 陸上自衛隊日本原駐屯地 イベント情報PDFより
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