生き抜いた戦友

語り継ぐ

これは私の実家のおじいちゃんの戦争体験記です。
お爺ちゃんの青春時代はまさに戦争の時、第二次世界大戦の真っただ中でした。

もちろん戦争は辛く悲しくもうおきて欲しくないことです。
でもそれを生き延び青春を国のために捧げたお爺ちゃんはどこか誇らしげに、懐かしそうに私に小学生だった私に話して聞かせてくれるのでした。

当時、お爺ちゃんは中国へと渡る部隊に所属しており、そのとき覚えたカタコトの中国語を色々教えてくれました。
他にも青魚を船で移動の際によく食したけど、いたみが早くって臭くて無理やり飲み込んだこと。それで帰ってきてからも、青魚を見ると思いだし食べれなくなったことなども話してくれました。

そんな中国遠征の部隊で友人が出来たのです。

彼とは辛い場面を支えあって頑張っていましたが、ある日彼は頭に銃弾を受けてしまいました。そして弾がこめかみの辺りを貫通したのです。しかし、屈強な彼は奇跡的に命をとりとめました。だだ残念ながら命と引き換えに彼は両目の視力を失ってしまったのです。

いつしか戦争が終わり、なんとか二人とも何とか生き延び日本に帰ってきました。
それから何年もして、色々なつてを使い彼がまだ健在で(盲目ではありましたが)、うちのお爺ちゃんを探しているという手紙を送ってきました。

それは家族の助けをかりて、見えない目で必死に書いた直筆の手紙だったとのこと。電話や手紙そんなやり取りが続き、遂に彼はお爺ちゃんに会いに来てくれたのです。そして偶然にも以外と近い所にすんでいたこともあって、その後も度々会っては懐かしい話をしたようです。

視力を奪った憎い戦争だったけれど二人にとっては青春時代の思いでなんですね・・・

そしていつか二人でもう一度中国行ってみようと話していたとのこと。
今は二人とももう他界してしまいましたが、お互いに90過ぎまで天寿を全うしました。

そんなお爺ちゃんを尊敬していたし、私は大好きでした。今でも馬にまたがった精悍な軍服姿のお爺ちゃんの写真が誇らしげに実家に飾ってあります。


ライター マロン

※写真はイメージです。