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トウモロコシを宇宙人は何故使う

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トウモロコシは不思議な作物である。

植物が種を作るのは子孫を残すためであり、「その種をいかにして遠くに飛ばすか」が問題になってくる。
一方、作物にされる穀類は、その能力が低いものが選ばれる。

専門的には「非脱粒性」と表現される。
米や麦が作物として扱われるようになったのは正にこの為であり、ヒエが主役になれなかった理由でもある。
収穫作業よりも落ち穂拾いの方が長いのでは、腰がたまらない。そして、トウモロコシの非脱粒性は完璧である。むしろ、完璧過ぎる。
端的に還元すれば「あんなの絶対に自然で生き残れない」のである。

ここでは、トウモロコシと宇宙人について論じていく。

目次

トウモロコシ宇宙作物説

前述のような論旨で、「トウモロコシが宇宙人からもたらされた」という説があった。

アメリカのどこを探しても、トウモロコシの原種とされる植物が見つからない。
自然品種とすれば、トウモロコシはあまりに作物として完成され過ぎている。
そしてその作物としての性質故に、トウモロコシは生存に全く適さない。
だとしたら、高次の知的生命体が、食糧に向く植物を作り上げ、人類に提供したのではないか?
そしてそれは宇宙人ではないか?

という説である。
――結論からいうと、2001年、ゲノムの解析によって、「トウモロコシの祖先はテオシントである」という事で決着した。
2品種を並べると、とても近縁とは思えない形態的な違いがある。
だが、この差は、たった5つの遺伝子差に過ぎなかった。

無論、テオシントは普通に脱粒性のある穀類で、人の手を必要としない植物であった。

改良と人間

たった5つの遺伝子差と言えど、遺伝の法則も知らない古代人だ。

紀元前300年の南米モチェ文化の「黄金のトウモロコシ像」は、現在のトウモロコシとそっくりで、テオシントの面影は皆無だ。

つまり、改良は紀元前に完了していなければならない。
紀元前の人間にそれが可能なのか?
やはり宇宙人か、先史の高度な文明が?

否、人間は想像以上に昔から「改良」している。
稲作の痕跡は紀元前15000年の長江中流域、明確なものは紀元前7500年である。
大麦栽培の方は紀元前8500年。
そしてテオシントとトウモロコシの分岐は紀元前9200年だ。
何の不思議もない場所に落ち着いてしまった。

作物の改良は、想像するより遥かに劇的に行われる。
アブラナ科の「ヤセイカンラン」は、ケルト人が見出してヨーロッパに広め、13世紀には現在のようなキャベツが作られている。2000年も要していない。

結論として、トウモロコシは「普通の農作物」だった。

宇宙人は地球人に何を与えるか?

さて、ここで話はオカルトへ舵を切る。
トウモロコシは、地球人が独自に改良した作物である事は分かった。
だが、未だ遺跡にはオーパーツ的なものや、宇宙人の痕跡と解釈できる不思議な像や記録は時折見られる。
これがもしも本当に宇宙人との接触だとして、彼らは何をどのように人類に伝えるのだろうか?

考えの補助線として、「地球人が他の星で未開生物と接触した状況」を考えるのが良いだろう。
「黙って見守る」は、接触していない事と変わらないので、ここでは省く。

「チキュウジン」の行動

まず、現地人を見て、彼らが地球人と同程度に進歩する可能性を持つ事に気付く。
「食糧になるトウモロコシを授けよう」

――そうはならないだろう。
地球人は既に迂闊に動植物を放てば、生態系を丸ごと破壊する可能性がある事を学んでいる。

「武力で占領しよう! これから毎日町を焼こうぜ!」

――これもない。
世間が許さない。
この規模の予算が動くプロジェクトを、民衆の代表である政治家に極秘で行う事は不可能だ。
昔のコンキスタドールがアメリカ大陸でヒャッハー出来たのは、偶然状況が許したからだ。
今やったら炎上では済まない。
多分。

「良き隣人」方式

地球人は現地人を「良き隣人」にしようとする。
地球人に意味のある生産活動をし、地球人の無価値なものを喜ぶ隣人だ。
端的に言えば植民地だが、流石にフェアトレードの精神はあるだろう。
宇宙空間の移動はコストもかかる。
原料ではなく、製品を作らせる必要がある。

地球人は、無理矢理拘束して休み無しで低賃金労働させるような野蛮人ではない。
現地人が進んで生産に従事するよう仕向ける。
地球人は、そのプロセスを知っている。
穀類と栽培法の提供だ。
トウモロコシが良いだろう。
収量が多く割りが良いし、赤道に近い場所で作れる。赤道に近い場所に拠点があれば宇宙に出やすく、生産品を地球へ送りやすい。

穀類から得られる糖類は、現地人を強く惹きつける。
味だけでなく、人を太らせ元気にする事も気付く。
一方、地球人は、考える。
次第に人口は増え、人は定住していく。
これで客は出来た。

ここで一度だけ、価値観を変えておく必要がある。
地球人は、町を1つ潰して見せる。
一番「嫌われていた」町1つだ。
地球のSNSで切り取り情報を流し、炎上させておいた町だ。地球人は誰も文句を言わない。
現地人はアニミズム的神を遥かに超える破壊に驚く。

トウモロコシスイッチ

地球人は神として現地人に姿を見せる。
そして、神の姿をプリントして対価とし、ものを手に入れる。
これを仲介するのは預言者だ。一番間抜けで言いなりになり、口は固い現地人が良い。
神の姿を神の力の一端と信じる現地人は、これを労働力で買う。

彼らの労働力で何を生産させるか。
地球では作りづらいもので、倫理的に問題ないものなら何でも良い。
有害物質でも「現地人には無害」という診断を医師に出させれば十分だ。地球の公害訴訟を見よ。それまでに儲けを出し、会社を清算完了できる。
そもそも、健康そのものの環境で育った現地人には、地球人より遥かに猶予がある。

製品加工に必要な技術は断片的に与える。
何を作っているか、教える必要はない。
最終工程の生成装置を隠す為、巨大な建造物で工場区画を隠させても良い。
原材料を生産させ、自動装置で商品に加工し、地球へ送る。
経済システムが出来上がる。

だが、このサイクルの中で、気付く者が現れる。
「神の姿は、ただの紙ではないか」と。
人類は既にそれも経験済みだ。
預言者に、神の怒りを伝え、これは神自身の手で行おう。
使うのは、小型のドローンで良い。大袈裟な事は、地球にバレる。

ドローンで散布するのは、勿論トウモロコシ病原である。

薬剤による防除可能な病原なら何でも良い。
人口が肥大した現地人は、穀類が失われる事に、もう耐えられない。
恭順の意を示した町の畑には、薬剤を散布し病気をストップさせる。
次の収穫量に影響は出たが、元々多少余剰の人口だ。

地球には、一体どの段階に宇宙人が介入しているだろうか。
「トウモロコシ」と表現したが、今の人類に必須のものは何だろうか。
預言者は誰なのだろうか。
トウモロコシの如く、中身は剥いてみないと分からない。

※画像はイメージです。

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