第二次世界大戦の最中である1944年6月6日
アメリカ・イギリスなどの連合国軍はノルマンディー上陸作戦を決行
史上最大の作戦と称されるこの作戦は、実行までの準備と作戦がありました。
求められた新たな戦略
第二次世界大戦のヨーロッパの大部分はドイツとその同盟国の支配下にありました。
アメリカやイギリスの連合国軍は1943年にイタリアに上陸したものの、ナチスのドイツを打倒するには改めてヨーロッパへの進撃をする必要がありました。
同じドイツと戦うソ連からも第2戦線を作って欲しいと要望もあり、ノルマンディー上陸作戦になる新しい作戦が戦局を動かす為に必要でした。
上陸地点
上陸地点としてフランスのパ・ド・カレーが最適な位置にありました。
パ・ド・カレーは対岸にイギリス本土があるドーバー海峡で最も狭い地域
連合国軍がイギリス本土から出撃する場合、到着するまで比較的短い時間になる。
これは迎え撃つドイツ軍も分かっていて、パ・ド・カレーに上陸すると予測していました。
連合国軍は地図上で明らかな地点ではなく、パ・ド・カレーより離れたノルマンディーに決めます。
ドイツ占領下の大西洋沿岸は「大西洋の壁」として防備が固めらていましたが、ノルマンディーは比較的守りが薄い地域でした。
準備段階
連合国軍は準備の作戦を始めます。
連日の航空偵察や通信傍受でドイツ軍の動きを探り、ノルマンディーの海岸にある砂の性質や海流に、海底地形までも現地の情報を集めた。
空からの攻撃を強化し、ドイツ本国の軍需工場と交通網を爆撃
ドイツの国力から打撃を与え、更にドイツ占領下の北西ヨーロッパの鉄道網も爆撃
ドイツがフランスへ部隊と補給を送り届けるのを困難にさせた。
更にドイツ軍部隊や施設への爆撃、制空権を獲得する為の航空攻勢が実行された。
連合国軍は準備段階でヨーロッパでの空の支配権を強めました。
ニセ情報
ドイツ軍がノルマンディーで警戒を強めないように連合国軍はニセ情報を流します。
イギリス軍将校の格好をさせた死体に「連合国軍のギリシャ上陸作戦」が書かれたニセ文章を持たせ、ドイツ軍が回収できるように流したり
モントゴメリー将軍とそっくりな男性をモントゴメリー将軍にして、ジブラルタルやカイロに向かわせ、ドイツ軍の注目を向けさせた。
ついには本物のアメリカ軍のパットン将軍を、パ・ド・カレーに上陸するとされる部隊の司令官として配置、部隊自体は名前だけで実体はパットンだけです。
パットンもドイツ軍の目を引き付ける役目をしていたのです。
ここまでして連合国軍はノルマンディー上陸作戦を隠したのです。
連合国軍のノルマンディー上陸作戦は様々な準備の作戦が積み重ねた上で実行されたのです。
※画像はイメージです。
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