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デザートイーグルは最強の拳銃?!

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少しでも銃器に興味を持った事のある方なら、誰しもが最強の拳銃とは何かと言う問いかけとその答えが脳裏に浮かぶだろう。そしてそれが時代によって少しずつ変化してきた事を指摘する方も多いと思われる。
時代が1950年代であれば、それにはクリント・イーストウッドが主演した映画ダーティ・ハリーで一躍知名度を上げた44マグナム弾を使用するS&W社の回転式拳銃であるM29が該当していた。

そうした強力なマグナム弾を自動式拳銃でも使用できるように1970年にリリースされたのが、オートマグ・コーポレーションが手掛けたオートマグだったが、作動不良の多さからさして普及はしなかった。
但しこの自動式拳銃でマグナム弾を用いると言うコンセプトは、同時期に45口径のウィルディ・ピストルに受け継がれ、1982年には今回の主役・デザートイーグルもそれに続いて世に送り出されたと言るだろう。

目次

デザートイーグルの誕生とスペック

デザートイーグルの企画・設計を手掛けたのは、1979年にアメリカのミネソタ州で設立された銃器製造企業・マグナムリサーチ社であり、同社は同業のカーアームズ社に買収され今はその傘下となっている。
デザートイーグルは先ず最初にMark.1と呼ばれた357マグナム弾を使用弾薬とするモデルが製造されたが、元々回転式拳銃用の同弾薬自動式拳銃で使用するのは相性が悪く、やはり作動不良の多さがネックとなった。

しかしその後に追加した44マグナム弾仕様は弾薬の直径が大きくなった事が幸いし作動不良が解消された事で評価も向上、更に1988年に登場した当時世界最強の拳銃弾だった50AE弾への対応でその地位を不動のものとする。
但し2022年5月時点では拳銃弾として最強の威力を誇るものは、500S&Wマグナム弾とそれを使用する回転式拳銃のS&WM500にその座を譲っており、デザートイーグルは自動式拳銃として最強だと認識されている。

50AE弾仕様のデザートイーグルは標準の6インチモデルで、全長269mm、銃身長152mm、重量2,053g、装弾数7+1発であり、現アメリカ軍の正式拳銃のSIG P320が全長200mm、銃身長120mm、重量830gである事に比すればその巨大さがよく分かる。

デザートイーグルの拳銃としての特徴

デザートイーグルの最大の特徴は、何と言っても自動式拳銃としては今も最大の威力を誇るとされる50AE弾を発射可能な事だと思われるが、銃身と弾倉と遊底を交換する事で357マグナム弾、41マグナム弾、44マグナム弾仕様にも対応可能だ。

50AE弾は自動式拳銃で最大の威力を持つと言われるだけあって、かつての旧ソ連の主力小銃弾であったAK-47等で使用する7.62x39mm弾に匹敵するパワーだと言われているが、重本体が大きく重い事も寄与して見たより反動はマイルドとも言われるている。とは言えYouTubeなどで実際にデザートイーグルを発砲している多数の動画を見れば、両手の保持でもかなりマズルジャンプする様子が確認でき、中には2丁拳銃で発砲している猛者もいるがかなりの例外である事は間違いない。

更にデザートイーグルのは50AE弾等の強装弾を使用する為、2000年以後の世界のアサルト・ライフルでは標準的なガス圧を用いたショート・ストローク・ピストン方式が拳銃にも関わらず採用されている点も特徴である。
遊底の閉鎖にも拳銃としては珍しいロータリー・ロッキング方式を採用しており、連射時の精度の向上に貢献していると説明される事が多いが、デザートイーグルの連射そのものに実用性があるのかには疑問符もつく。

前述したようにデザートイーグルの標準の銃身長は6インチではあるが、更にこれを10インチまで伸ばしたモデルも存在し、かつては14インチと言う長銃身モデルも一時期製造されていた事がある。

主なデザートイーグルのアメリカでの使用用途

デザートイーグルはその最大のセールス・ポイントとして自動式拳銃弾としては最強の威力を誇る504AE弾を使用可能と言う点が挙げられるが、2キログラムを超過するその重量からは、凡そ実用的な拳銃の範疇からは外れている。
それでもアメリカの一部には2022年の現在でも狩猟用に拳銃を用いる事が認可されている州が存在している為、大型の動物を狩猟対象とする場合に、この50AE弾と言う大口径弾に魅力を感じているユーザーもいるようだ。

実際の狩猟だけではなく、模擬的な狩猟とも言える「メタリック・シルエット」と呼ばれる金属板を狙い撃つ射撃競技もアメリカには存在する為、その用途にデザートイーグルが選択される傾向もある。
但し現在のデザートイーグルの販売価格は1,200ドルを超過しており、これは通常の9×19mmの9ミリパラベラム弾仕様の拳銃の凡そ3倍以上にも相当する価格である為、コレクターズ・アイテムとしての購入が大半なのだろう。

因みにデザートイーグルの製造企業としてはイスラエルのIMI社が有名だが、同社での製造は2009年に終了しており、以後はアメリカのマグナムリサーチ社が自国内で製造する事に一元化されている。

デザートイーグルが登場するフィクション作品

50AE弾と言う自動式拳銃で最強の弾薬を使用出来ると言う機能と、その強装弾に耐えうる強靭で大柄なデザートイーグルの拳銃としての存在感は、やはりアクション作品の小道具として欠かせない迫力を醸し出している。

そうした中でも特によく知られているのが、2016年に公開されたハリウッド映画の「デッドプール」であり、主人公を演じた ライアン・レイノルズが50AE弾仕様のデザートイーグルを2丁拳銃として振り回す。
2018年には続編の「デッドプール2」も公開されたが、前作と同様に主人公のライアン・レイノルズの愛銃としてデザートイーグルは使用され、スクリーン狭しとその拳銃としての武骨さを披露してくれている。

又日本の実写作品に目を移せば意外な事に、水谷豊氏が演じる頭脳明晰な警察官の活躍が描かれる人気作「相棒」のシーズン11の第一話にデザートイーグルが登場している事があった。
これはデザートイーグルが日本でもエアガンやガスガンなどを中心に複数社からトイガンとして発売されている為、撮影用のプロップ・ガンとして用意し易かったのではないかと推察される。

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デザートイーグルと言う拳銃の個人的な評価

デザートイーグルは映画の印象的な使用からも感じられるように、その自動式拳銃最強と言う称号とそれに恥じぬ大迫力のデザインで、スクリーンに生える拳銃だと思える。
それはかつてクリント・イーストウッドが映画「ダーティ・ハリー」で一世を風靡した時の愛銃・S&WM29の存在の記憶をも呼び起こすかのようであり、なんだかんだでアメリカ人のパワー信仰を具現化させたものなのだろう。

但し非常に個人的な見解だと断っておきたいのだがS&WならばM29や昨今のM500と言った大口径よりも、M19のような拳銃の方に銃としての渋みを感じ、つくづく年を取っただなと自らの加齢を実感してしまう。

※画像はイメージです。

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