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バリ島の小さな村トルニャンの衝撃の風習?

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数多くの島々からなる国、インドネシア。
その島々の中の一つであるバリ島は、神々が宿る島といわれています。

そんな神秘的な島であるバリ島の数ある村の中に、独特の風習を今なお守っている村があります。
その村では、現代ではなかなか考えられない衝撃の風習を行っているのですが、いったいそれはどのような風習なのでしょうか?

目次

湖のほとりの小さな村トルニャン

バリ島の北部にあるキンタマーニ高原には、バトゥール湖という美しい湖があります。
その湖のほとりに、小さな村「トルニャン」があります。
トルニャンに住む人々は、いまだに、とある風習を守って生活しています。

亡くなった人の埋葬方法

人は誰でもいつかは亡くなります。
亡くなった人を埋葬する方法として、現在、世界的に行われているのは火葬や土葬です。
そんな中、トルニャンの人々は、この現代においてもなお、これらと違う方法で亡くなった人を埋葬しているのです。

バリ島の人々のほとんどが火葬だという中、トルニャンの人々は風葬を行っています。
風葬とは、亡くなった人をそのまま自然に風化させる埋葬方法です。
火葬や土葬との違いは、人がだんだんと自然にかえっていく姿を直接見ることができるということです。

いまだに風葬を行っている地域は世界中でも数少なく、トルニャンはそういった観点からもたいへん貴重な地域であると考えられます。現代でも風葬の風習を守り、実際に行っているとは驚きです。

トルニャンの風葬

風葬場所は、人々が暮らしている場所から少し離れた所にあります。
そこに向かうには、手漕ぎのボートに乗り、湖を進んでいかなければなりません。

たどり着いたその神聖な場所には、竹でできたカゴのような囲いが合計11個置かれています。
その中に、亡くなった人を安置し、自然にかえるようにそのまま放置しておくのです。
竹の囲いの周りには、故人が生前に愛用していたものが置かれています。

村であらたに人が亡くなると、安置されている中で一番古い遺体は場所を移動します。
その空いた場所に新しい遺体が安置されるのです。

風化したのちの頭蓋骨は、祭壇に安置されます。
他の骨は、あたりに普通に落ちていたりもします。人が風化していく様子、並んだ頭蓋骨、落ちた骨などを見た外部の人々は、衝撃的な風習である風葬の光景に圧倒されるかもしれません。しかし、トルニャンの人々にとってはごく普通の光景なのです。

風葬の条件

トルニャンの人々は、土葬よりも風葬がよい、という考えを持っています。
既婚者で、寿命をしっかりと全うした人だけが風葬できます。全ての人が風葬可能というわけではないのです。

トルニャンでは、結婚し、寿命を全うすることが幸せだと位置づけられているのだろうと思われます。
その条件を満たしている人は、亡くなった後にしっかり風葬を行ってもらえるというわけです。

まとめ

トルニャンの人々は、昔からの風習である風葬を今なお守り受け継いでいます。

安置された人々の周りに生える香木、タルムニャン。
風葬場にどっしりと構えたこの木は、遺体の匂いを消しつつ、肉体と自然が一体となる様を長い間変わらず見守ってくれています。

バリ島住民もあまり近づかないといわれるトルニャンですが、人の一生とは何かを真剣に考えることのできる数少ない場所ではないでしょうか。

※画像はイメージです。

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