さまざまな人たちの良き思い出が詰まっている「ドラゴンクエスト3」。ファミコン版をプレイしたときの、あのときめきと涙を忘れないで。
ドラゴンクエスト3のラスボスへの裏技とは?
ここではあくまでファミコンの初代「ドラゴンクエスト3」の話であり、後のスーパーファミコン等でのリメイクされたものとは異なります。ファミコン版のあのオープニングが真っ黒な画面から始まり、「ぼうけんのしょ」を1~3まで選択するという古風なほうの「ドラゴンクエスト3」です。
かなり長いRPGですが、本当に面白いゲームで終盤のアレフガルドに移行するときは胸が熱くなりましたよね。そんな世界を支配するラスボスのゾーマですが、ゾーマを倒すには「ひかりのたま」が必要となります。ナシでも戦えますが、HPを削るのが大変です。
実はこのゾーマを倒すのを簡単にするハイパー裏技があります。なんとゾーマの弱点は「ベホマ」なのです。普段回復魔法でした使用できない「ベホマ」ですが、ゾーマ戦のときだけは敵キャラに呪文をかけることが可能となります!しかも与えるダメージ数がでかい!
のちに堀井雄二さんは「全ての闇の親玉みたいなものだから、その反対なのでわかる人も多かったでしょうね」とコメントしています。
私のドラクエ3のゾーマ戦
都市部では比較的この裏技がジョーシキだったらしく、「ゾーマ戦で苦戦した」という話はほとんど聞かれません。
しかし、筆者は違います。
筆者がドラクエ3をプレイしたのは、地方の田舎町。当時はファミコンの雑誌を読み漁り、自分でひたすら解決方法を探るというアナログ的な攻略しかありませんでした。当然、ゾーマ戦では死亡、死亡、死亡の嵐。「ひかりのたま」を使ったあとから「いてつくはどう」などをされ、炎を吐かれ、何度も敗れました。
だからこそ!初ゾーマ勝利は涙モノでした。こんなに苦労して勝った。自分エライ!と実感したものです。もちろんレベルはガンガンアップさせ、もはや超人ではないかと思われるほど鍛えました。その後は「ひかりのたま」なしでのMプレイを試みるなど、楽しくドラクエ3をプレイしたものです。
実はこの裏技を知ったのは
その後あらゆるゲームをプレイし、YouTubeなどでゲームプレイ動画なども見られる素敵な時代に突入。ここで異変が起こります。
私「ゾーマ戦は苦労した!すごく強かったよね!」
夫「え?余裕だった。ベホマ使えるじゃん」
・・・言っている意味がわかりません。ベホマ?何の事を言っているのでしょう。
どうやら夫が言うには「ゾーマ戦ではベホマが相手に使える、大ダメージを与えることが出来るから楽勝」とのことです。
私の頭は混乱し、「一体君は何を言っているのだ」という状態になりました。が、論より証拠。
YouTubeで「ドラクエ3 攻略」などと検索してみると・・・
「あったじゃねえか…」
そう、ドラクエ3の忘れもしないゾーマ戦を皆さまは華麗にベホマでクリアなさっているじゃあありませんか!!!
発売から数十年後、私は残酷な真実を知りました。夫はもともと北海道でも都会に住んでおり、教室のお友達から聞いてこの裏技を知っていたそうです。「むしろ常識だった」と夫が言い放ったとき、私は自分が枯れていく感覚を覚えました。
ゲームは攻略本ありきで進めるのか?
ドラクエ3はその後スーパーファミコンでもリメイクされ、引き続きこの裏技が使用出来るようになっています。私のようにとにかく力ずく!がむしゃら!ゲームの内容と村人の話だけで進めていくぜ!という人間は、もはや化石のような存在なのかもしれません。
しかし、全てはインターネット時代が解決してくれました。もう田舎にいいたとしても、情報が遅れることはないでしょう。
でもどうせなら、某ファミコン雑誌にでも書いてほしかった!!!
堀井雄二先生、どうか裏技は口コミではなく雑誌でお願いします。田舎では口コミが回ってこないのです!だってプレイヤーの絶対数が少ないのですから……。
私は現在もギリギリまでルート攻略サイトを見ず、「死んで覚える」を実践しています。
(C) 1988 ドラゴンクエスト3 そして伝説へ・・・ アーマープロジェクト/バードスタジオ/ハートビート/エニックス
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