ドラゴンダンス最強説

ゲームの話

私の生まれ育った町はお世辞にも栄えているとは言えない、かなりの田舎町でした。
子供の遊びと言えば基本的には、野山を探検とか、魚釣りとか・・・ゲームなどのアミューズメント的なものは一切ありませんでした。ある日のこと、そんな私の町の商店街の小さな駄菓子屋さんにアーケードゲームが導入されたたのでした。

当時小学生だった私は友達を引き連れて、学校が終わる度毎日のようにその駄菓子屋に通ってました。そのアーケードゲームのなかでも一番人気だったのがストリートファイター2。当時は一回50円でできたので、小遣いが1日100円だった私は2回しか出来ないこともあって、基本的にはプレイせずに中学生がやっているのを慎重に研究しイメージスキルを高めつつ、自分がやる1回毎のプレイをガチで一生懸命やっていました。

(C) 1991 ストリートファイターII カプコン

そういう日々を過ごし、自分の得意キャラクターや戦術みたいなのを構築していきました。
行き着いた先が使用キャラはケン、戦術は端に追いやってからの弱の昇竜拳連発。その昇竜拳連発はずっと飛び跳ねているように見えていることから、我々はドラゴンダンスと呼んでいました。

その昇竜拳、発動中結構な無敵状態で、相手の繰り出す波動拳のようなワザをスルーできるし、一部でも触れればダメージを与えれるし、もはや最強でした。この技を駆使して私はストーリーはクリア楽勝だったし、何よりチャレンジャー(台が2台併設されていたので)が来ても、負け知らずでした。

(C) 1991 ストリートファイターII カプコン

そんなある日、私が一人でストーリーをプレイしていると中学生の集団がやってきて、次から次へと私にチャレンジャーとしてプレイしてくるではないですか。しかし、私はそのプレイヤー達を一切苦戦することなく退けて退けて、その内その中学生達も年下には負けられんと躍起になって挑んでくる始末。

おそらく30回くらい連勝した辺りから、さすがに中学生達もイライラしてきたようで、首根っこ捕まれて外に連れ出されました。こりゃボコられるなと思っていたが、その店のじいさんが止めてくれて事なきを得ず。やりすぎ注意だなぁと我ながら実感。その一件以来、私は小学生ながら忖度を覚えました。非常にいい思い出です?


Writing by 35歳の三児の父親、昔も今もゲーム好き

※画像はイメージです。

(C) 1991 ストリートファイターII カプコン