1959年に当時のソ連で起きた大学生9人の怪死事件。雪山で9体の不可解な遺体が見つかったこの事件は、被害者の1人の名前を取って「ディアトロフ峠事件」と呼ばれています。
未だに未解決のままのこの事件、一体真相はどこにあるのでしょうか?
事件の概要
事件の被害者は現在のウラル工科大学に通う男性8名女性2名の一行、いずれも雪山でのスキーやトレッキングを楽しむ団体の一員で、この事件が起こったウラル山脈北部の山には、長期休暇中のアウトドア活動として訪れていました。
一行が目指した山は通常の雪山登山の範疇ではなく、玄人向けの過酷なルート。山に向かうまでの道中に、持病の悪化から男性が離脱し、この一人がこの事件の唯一の生き残りとなったのでした。
その後、下山予定日を過ぎてもメンバーの誰からも連絡がないことを不審に思った親族によって、捜索隊が結成され山で発見されたのは、9人の遺体だったのです。
彼らが泊まっていたはずのテントは内側から引き裂かれ、そこから離れた場所に9人の遺体が点在していました。
極寒の雪山にもかかわらず2人は下着姿、他の3人もテントに戻ろうとしていたかのような恰好で遺体が見つかり、残りの4人の遺体はテントから離れた渓谷の中で雪に埋もれ、そのうちの3人は頭部や胸部に大きな外傷がありました。
眼球と舌が無くなっている遺体もあり、複数の遺体の衣服からは放射性物質が検出されたのです。
彼らはどうしてこのような不可解な死を遂げたのでしょうか?
様々な推論
この事件は未だに解決に至っていない不可解な事件として、発生から何年経っても世間を賑わせ続けています。
これまでに検証された説は、ソ連が極秘裏に開発していた核兵器説、未知の生き物に襲われた説、謎の超常現象説など多岐にわたります。
そんな中、最も可能性が高いと言われているのは異常気象説です。
9人が野営をしていたのは、開けた斜面でした。現場の山の地形と極寒といえる気温、そこに張られたテントなどの複数の要因が組み合わさることで、超低周波が発生したのではないかというのです。
人間は低周波を聞くと恐怖や混乱を引き起こすことが知られています。
この9人も、突然発生した超低周波によって計り知れないほどの恐怖を掻き立てられ発狂し、そこからなんとか逃げようとテントを引き裂いた結果、不可解とも言える状態の遺体ができあがったのではないかというのです。
しかし・・・・
仮に低周波が原因だとしても、なぜ遺体から眼球や舌が無くなったのでしょう?
そして検出された放射能物質とは?
単純な遭難事故では解決できない事があるのです。
彼らはいったい何と遭遇して、なにが起きたのでしょうか?
※画像はイメージです。
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