最近は、画像検索サイトなどで過去の写真、例えばWWII時代の兵器や人物写真等を幅広く検索・閲覧することが出来るようになり、昭和の時代には書籍(写真集)という形でしか触れることが出来なかったことを思うと、良い時代になったものだと思います。
戦場で使われる兵器、特に、戦車とか戦闘機などは、前線近くに工場など修理施設がない場合、前線から少し下がった場所で修理をするのは、各国共に同じだと思うのですが、今回は、戦車の修理をしている写真について書いてみたいと思います。
III号突撃砲の砲身の交換
まずは、強力な対戦車兵器としていち早く独軍が取り入れた突撃砲(砲科扱いの場合は突撃砲、戦車科扱いの場合は駆逐戦車になるとか)、固定砲塔を有する戦車なのですが、やはり砲身といえども不具合があると交換することは想像出来るのですが、こうして、砲身だけを車体から出し入れする様子を見ると、それだけの機器類も揃えていないと出来ないものなのだなぁと、写真を見て改めて思います。
写真を見ると、砲身の取り付け部からIII突内部が見えるようにも思うのですが、戦闘の合間にこういう交換作業をするのは、(敵の攻勢の有無とか)タイミングとかもあると思うので、意外と時間との闘いではなかったかとも思ったりしています。
VI号戦車Tiger Iの交換(起動輪の交換&回転砲塔の交換)
次に、独軍が誇る重戦車・Tiger Iの修理写真から2つ。
まずは、起動輪を交換している写真ですが、東部戦線やアフリカ戦線、イタリア半島戦線など、不整地での戦いでは、走行時に泥とかを履帯が巻き上げてしまい、起動輪にも詰まってしまうことはあり得ると思いますし、履帯自体も結構な重量だと思いますので、起動輪を交換している写真を見ると、只でさえ扱いが難しいTiger I戦車、その整備にも気を遣わなければいけないのなだぁと感じます。
https://pin.it/2vwcGDk
※画像の著作権が不明です。上記リンク(flickr.com)にてご確認ください。
そして、ある意味珍しいとも言える、回転砲塔(ターレット)部分を修理しているというか、戦車本体から抜き取っている写真ですが、砲塔だけでも相応の重量があるのに、車体内部で動くターレット部分までも抜き取っての修理となると、野戦地域といえども、なかなかの大仕事になるのだと思いながら見ていました。隣りにあるのは、別の砲塔らしきもの(?00と番号が書いてある)があるので、これを交換するのかな!?とも思ったりしているのですが。
https://pin.it/1qE2wXT
※画像の著作権が不明です。上記リンク(pinterest.com)にてご確認ください。
最後に
しかしある程度、前線から離れている場所での修理とはいえ、敗色濃厚な対戦末期ではこのような修理も出来なかったと思うと、未だ修理が出来る期間だったというのは、戦車にとっては良かった(というのかな??)のかもしれないなぁ……
そんなことを感じながら、これらの写真を見ていました。戦場写真は、このような想像力も膨らませてくれるので、見ながら色々と推測をするのも、楽しみ方の1つではないかと、個人的には思っております。
※アイキャッチはイメージです。
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