今回、是非に語りたい筆者のお気に入りの拳銃は、1942年にアメリカのゼネラルモーターズ社で設計され、ヨーロッパの解放の一端を担った、名作もとい迷作の拳銃として有名なFP-45こと「リベレーター」意味は解放者や「ウールワース・ガン ウールワース」意味は安売雑貨店などの異名を持つ、独特な存在感を持つ拳銃です。
さてまずは簡単な説明
この拳銃が生産された経緯は、1942年のドイツの侵攻を受けていたポーランド亡命政府から連合各国側に対し、占領された国の対独抵抗運動に武器供給の要請がなされ、わずか3ヶ月ほどで100万丁を超える大量生産が行われ、後に装填して発射よりも短い時間で製造された拳銃として有名になった代物でしたが、この拳銃は非常に厄介な代物でもありました。
なにせ弾が一発しか装填できず、ライフリングが無く、至近距離で撃ち込み、相手の武器を奪うコンセプトで開発された代物で、一般人のレジスタンスが使うより、玄人の暗殺者向きな拳銃でもあったのです。
そして何よりも壊れやすく、試射の時に暴発しやすい拳銃と、色々ないわくが付いて回る事となり、戦略諜報局(OSS)のウィリアム・ドノバン長官以外には興味を示さなかったと、不遇な運命をたどり、ヨーロッパ解放の役割を担う活躍は出来たのかは定かではありません。
筆者の好きなメタルギアソリッドに登場した時は、非常に嬉しく、また他のゲームにも登場し、映画なのど小道具で登場した時は、つい見入ってしまう程に、筆者はこの型に惚れ込んでいます。でも実際に射撃もままならず、50発も撃てないと知った時は、やはり拳銃は機能を追求しなければと、現実を学んだものです。
なぜ魅かれた?
なんでこの拳銃にそんなに恋焦がれるように惹かれるモノを感じてしまうのかと考えた時、子どもの頃に持っていた銀球拳銃を思い出し、ああ、あの形に似ているのだと、懐かしさと郷愁からこの拳銃に愛を感じていたのかもしれません。
ただ最近では、3プリンターでの違法な拳銃に、このデザインが使用されたと聞き、時代を超えて犯罪に使われなければと願う日々。筆者を虜にした、かつてのこの拳銃は、歴史の中で二度とつかわれることなく、ただのなつかしさの象徴であってほしいと思います。
あの子供の頃に持っていた拳銃とそっくりな「リベレーター」は、良き思い出として残ってほしいものです。
featured image:User Staxringold on en.wikipedia, Public domain, ウィキメディア・コモンズ経由
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