初めてゲームを買ってもらった少年に起こった悲劇

これは初めてゲームを買ってもらった少年に起こった極めてちょっとした悲劇の物語。

私が小学生だった当時、周囲は空前の「Nintedo DS」ブーム。
私は友達が遊んでいる様子を後ろから眺めたり、話を聞くことしかできませんでした。

なぜゲームを持っていなかったかと言えば、原因は母。
私の母はビデオゲームにいい印象を抱いていません。
ゲームをしすぎると暴力的な子になるなどの話を母から聞かされる度、自分がゲームを買ってもらえる日は来ないのだろうなと半ばあきらめていました。

しかし、ある時急に母は私に「Nintedo DS」を買い与えてくれることを決めたのです。
今となっては、母にどんな心境の変化があったかは分かりません。

さっそくおもちゃ屋さんへ向かいました。
ゲーム機も本体だけならただの箱。ソフトが無ければ遊べません。
そこで人生初めて、ゲームソフトを選ぶことになったのです。

当然ながら、私は完全に舞い上がっていました。
私はその当時、野球中継を見たりキャッチボールをするのが好きな少年であり、どうせ買うなら自分の好きな野球がテーマのゲームがほしいと考えたのです。

スポーツゲームのコーナーを見ていると、あるソフトが目に留まったのです。
「プロ野球チームを作ろう!」
そのタイトルを見た瞬間、「これだ!」と直感的に感じ取ったわけであります。
これだ、これこそ僕が求めていた野球ゲームだ!と。
母の許可をもらい、生まれて初めてビデオゲームというものを買ってもらうことができたのです。

DSにソフトを差し込みプレイ開始。
自分のチームを作成し、ついに試合が始まります。
しかし、試合が始まり違和感に気づきました。

自分のチームは守備側、ピッチャーになり、ストレート、カーブ等の球種を選ぶのかと考えていました。
しかし自分の画面には敬遠、バント警戒など戦術を表した文字が。
「プロ野球チームをつくろう!」は野球で遊べるスポーツゲームではなく、その名の通りプロ野球チームを運営するシミュレーションゲームだったのです。

先発投手を考えたり、打順を決めたり、どの選手をドラフトで獲得するのかを考えるのがこのゲームのメインの遊び。
試合は戦術に口を出す程度で、いわばおまけ。
私は生まれて初めて買ったゲームの内容を完全に勘違いしていたのです。

しかし、せっかく買ってもらえたゲームで遊ばないわけにはいきません。
幸いなことにゲーム自体は面白かったように記憶しています。
ただ、この体験以来、いわゆる衝動買いというものが出来なくなってしまいました。

※画像はイメージです。

featured image: Evan-Amos, Public domain, via Wikimedia Commons

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