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ガルパンおじさん達のルーツを語る

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50代半ば、1970年代に小学生・中学生だった・・・いわゆる「ガルパンおじさん」と言われる世代の人たちが最初に「ミリタリー」に触れるきっかけとなったのが、70年代にあったミリタリーブームでした。
今日は、そんな昭和の頃の少年たちが、どんな形で知ったのか?思い出しながら書いていきたいと思います。

目次

1970年代中盤のミニタリーブーム

1970年代、日本は敗戦からの復興し高度経済成長期から安定成長期と呼ばれる時代に変わりつつある頃、模型業界もも今とは比べられないほど活気があったのでした。
田宮模型の1/35AFV車両や長谷川模型の1/48航空模型などが展開され、大きな模型店の店頭に「作例」として展示された塗装済み模型を見て、「かっこいいなぁ!」と思った当時の少年たち。

記憶が正しければ70年代中盤から後半まで「ミリタリーブーム」が巻き起こり、その頃にはインターネットなど無く、少年たちが「ミリタリー」に触れ、知るきっかけになったのは本だったのでした。

文林堂『グラフィックアクション』シリーズ

海外では、ドイツだったかで1970年代後半に『第三帝国』ブームがあったとかで、『第三帝国』時代の兵器や指導者・軍人などを収録した写真雑誌が売れていたとか。

それを受けてなのか、国内で航空機関係の雑誌などを出版していた文林堂が『グラフィックアクション』というシリーズ名で、第二次世界大戦期の兵器や戦場写真、指導者などをテーマ別に月刊という形で出版していました。
価格も当時の価格で1冊500円か600円。大きな書店(例えば紀伊國屋書店など)ではコーナーが作られて、そこにシリーズ本が常設していた記憶があります。

サンケイ新聞出版局『第二次世界大戦ブックス』

『グラフィックアクション』同様大きな書店でコーナーが作られていたのが、英国バランタイン版をサンケイ新聞出版局が邦訳し出版した『第二次世界大戦ブックス』。

この本は個々の兵器(『零戦』や『Me-109』など)ごとに1冊にまとめられたもの、有名な戦いをその前後の状況も含めて解説したもの(『パリ陥落』『ベルリンの戦い』など)、そして大戦に関わった人物についてまとめたもの(『ヒトラー』『ムッソリーニ』『ゲーリング』など)と第二次大戦に関して幅広く扱っていました。

価格も「グラフィックアクション」と同様に600円ぐらい、小中学生でもお小遣いを貯めたら買うことが出来る価格帯だったので、私も何冊か購入していました。

立風書房『壮烈! ドイツ機甲軍団』(ジャガーバックス)

特に小学生高学年以上の方に親しみがあったと思われるのが、ローティーン向けの書籍ながら、内容が充実していた中西立太・著、小林源文・イラストの『壮烈! ドイツ機甲軍団』。
今も『復刊ドットコム』から復刻版が販売されているドイツ装甲部隊の歴史をまとめられた著書で、『第二次世界大戦ブックス』の『ドイツ機甲師団』と並ぶ独軍装甲部隊の入門書として、多くの方が手に取って読まれたことと思います。

あのとき

書籍と当時、田宮模型のAFVでも1/35で旧版のIV号戦車H型(及びその派生型のブルムベアなど)が発売されていたり、今では『機動戦士ガンダム』シリーズの模型で有名なバンダイから、1/48でキングタイガー(ポルシェ砲塔型)など発売されていた。

洋書もまだ1ドル=308円とか高価な時代、ようやく手軽に「ミリタリーー」関連の書籍が普及し始め、先にあげた文林堂からも、大戦期の戦闘機や爆撃機などを個々の紹介した『世界の傑作機』シリーズが、これも1冊500円前後だったか?で発売された。

ネットもない当時、少年たちはお小遣いを貯めて書籍を購入し、模型を作っていた・・・そのことを今の若い人にも知っていて欲しいように思ったのでした。

著:中西 立太, イラスト:小林 源文
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