AFV模型ジオラマ資料の宝庫!ドイツ週間ニュース

ミリタリーレポート

『ガルパン』をキッカケにしてAFV模型制作を始めた(もしくは復帰された)方も多いと思いますが、独軍戦車模型作りの参考になるのは、動画サイトでも数多く公開されているニュース映画『ドイツ週間ニュース(Die Deutsche Wochenschau)』ではないでしょうか。

日本でもニュース映画『日本ニュース』が制作されていますが、日本の映像にはない、実戦で使用されている兵器類(陸海空)だけではなく、破壊されているとは言え、相手側の連合国及びソ連軍の兵器も登場しており、時代考証という点でAFV制作には役立つのではないのでしょうか。

『ドイツ週間ニュース』とは何か?

『ドイツ週間ニュース』は、ナチス政権の指示により、映画作品上映前に上映を義務づけられたニュース映画で、1940年(511号)から1945年(755号)まで約250本作られたニュース映画(1940以前は、4つの映画会社がバラバラにニュース映画を制作していた)。
前線の様子だけではなく、後方となる本国や占領地での軍隊の様子、民間の様子なども、プロパガンダ色が強いが収録されている。

Bundesarchiv, Bild 183-2007-1026-501 / 不明 / CC-BY-SA 3.0 [CC BY-SA 3.0 de], ウィキメディア・コモンズ経由

音響は後付けだが映像は実戦のものを使用

前線での独軍の戦闘場面が多く出てくるのだが(後、潜水艦内部の様子や、同盟国である日本やイタリアなどの戦闘映像もある)、砲撃音などは実際の戦場での音ではなく「後付け」でつけられた、ある意味「効果音」というべきものであるが、前線での映像自体、大半のものが戦闘部隊と同行した宣伝部隊の兵士により撮影されたものである。

『日本ニュース』と比較すると、意外なほどに自軍兵器を公開しているというか、例えば、ロンメル元帥が北フランスで各部隊を視察している映像では、機甲部隊の主力であるIV号戦車だけではく、フランス軍から接収した戦車の車体を利用した自走砲なども映っていたり、空軍基地では格納庫前でBf-109Gと共に空軍兵士が閲兵される映像があったりと、AFV模型、特にジオラマ作りでは参考になるものがあるように感じる。

『ドイツ週間ニュース』では、1つの箇所(戦線)を取り上げている場合もあるが、極力、戦線や陸海空3軍(武装SSも入れると4軍)の話題を細かく入れようとしているのも特徴。
例えば、1943年頃の映画では、1本のニュース映像の中にも東部戦線とイタリア戦線、西部戦線(太平洋の壁)と取り上げる箇所を幅広くしていることで、何本かの映像を比較することで、同じ兵器が季節や場所によって異なる様子とかも分かるように思います。

動く有名人(将軍・兵士)が登場

また、『ドイツ週間ニュース』では、国威発揚という側面もあり、鉄十字勲章(リッタークロイツ)、それも高位の勲章の授与するナチス高官(ヒトラーなど)と授与される有名な将軍・兵士(例えば、『アフリカの星』ハンス・マルセイユ大尉など)様子も取り上げられたり、前線の野営地での下士官・兵士に指揮官から下位の鉄十字章を授与する映像もあったり、そうかと思えば、総統大本営を訪れるムッソリーニや、前線で指揮を執る機甲戦の名手・マンシュタイン将軍という映像も登場したりと、AFV模型に兵士や将軍達というフィギュアを登場させる場合、その制服を確認する部分でも『ドイツ週間ニュース』は役立つと考えます。

本数が250本余りもあるので、なかなかお目当ての兵器や状況を探すのは難しいが、AFV模型作りの参考になるのでは?とオススメしたい映像です。

Die Deutsche Wochenschau – 1945-02-17 – Nr.752 – Volksopfer, Westfront, Marine, Breslau, Frankfurt – youtube


Writing by あずみ るぅ
4年ほど前、アニメ『ガールズ・アンド・パンツァー』(TV版)と動画サイトでの長谷川迷人によるプラモデル講座を見て、少年時代ぶりにAFV模型作りに復活したおじさんモデラーです。独軍(陸・空)が特に好きで、若い頃から『第三帝国』ものの書籍を読んでいまいた。