超リアルの再現した新機軸ガンシューティング「ゴルゴ13」

ゲームの話

夜店の射的などで熱くなったという方、オモチャの弓矢や吹き矢遊びに夢中になったことがあるという方は多いと思います。
あの的に当たる感覚は何とも言えませんが、しかし、本格的に射撃をやるとなると大変です。

手軽に、そして本格的な実感を持った射撃ゲームを体感するにはどうすればいいのか、その答えの一つが、今回紹介するガンシューティングゲームです。

image credit:ほびつぶ

1999年にナムコから発売された、国民的狙撃漫画をアーケードで超リアル再現した新機軸ガンシューティングです。

ゴルゴ13と言えば、今や単なるアクション漫画という枠を超えて、現代政治や経済を読み解く教科書として扱われることも多いほどの作品で、数十年前から変わらず時代のトップランナーとしての地位を守り続けてきました。

そのため様々なメディアミックスがなされ、ゲームも多数登場しましたが、原作の魅力を完全再現するところまでには至りませんでした。ゴルゴは伝説の狙撃手であるわけですが、なかなかその「仕事」ぶりをゲームで再現するのが難しかったのです。

しかし、1999年にアーケードに導入された本作は、スコープを覗き見てスナイパーライフルを扱うという徹底したディテールを誇っており、銃床を肩につけて片目でスコープから目標を見るという狙撃の基本を踏まえないと、標的を捉えるどころか、どこを狙っているかも分からないほどです。

狙撃によって標的を的確に仕留めなければならず、しかも使える弾は原則一発だけ、頭部か心臓に当てなければ任務失敗扱いになってしまうという原作さながらの難易度の高さを誇っており、多くの映画に出てくるヒットマンよりもずっと精度の高い「仕事」が求められます。

しかも依頼者のリクエストのきつさまでも原作通りであり、時には絞首台のロープや宝石や靴のヒールを撃たなければならなかったりして、ゴルゴの苦労がしのばれるほどの事態になってもいます。

当然難易度は極めて高いのですが、その分ヒットした際の爽快感は物凄く、また、他の多くのガンシューティングのようにたくさんの敵を次々撃ったりする必要性も薄いので、原作ファンはもちろん、今までガンシューティングが楽しめなかった方にもオススメできる内容とも言えるでしょう。

マイナーチェンジ的な変更を繰り返し、「奇跡の弾道」と「銃声の鎮魂歌」の計三作がリリースされることになりましたが、ネット環境の整備が進み、多くの人がFPSでスナイパーを担当することになった現代ならさらに多くの評価があったかも知れません。

設置から随分と時間が経ち、またゲームセンター自体の閉店も相次いでいる昨今、プレイするのはなかなか難しいかも知れませんが、もし見つけたら是非とも遊んでおきたい一作だと言えるでしょう。

Golgo 13 Arcade 1999 – youtube


Writing by  いえぽぬZ
ゲームや漫画、アニメ、そして小説のレビューをライフワークにしている三十代前半男性。
近頃はゴルゴシリーズの良さを再確認しています。

(C)1999 ゴルゴ13 ナムコ /  さいとうたかお ビックコミック 小学館