私のおじいちゃんが小さかった頃の戦争の体験談です。
小学生の頃、戦争の授業が始まると興味が湧き、おじいちゃんによく質問をしていました。
子供だった為あまり不思議には思いませんでしたが、今となってはおじいちゃんは壮大な体験をしてきたのだと思いました。
おじいちゃんはまだ小さくて
おじいちゃんはまだ小さく戦争に行くことはできませんでした。しかしどうしても国の役にたちたいと歳をごまかし参加していたそうです。
実際は帰ってくる飛行機の整備が主な仕事でした。
飛行機の燃料を入れたり不具合がないかチェックしたりなど雑用を頑張っていたそうです。
1度内緒で飛行機に乗り込み、見つかった時はひどく叱られた事があるそうです。
燃料が足りなくなるとみんなの尿を燃料に混ぜて入れていたそうです。
戦時下での生活
食べ物も少なくじゃがいもが主な食料でした。
着る服も一着のみ。
お風呂も毎日入る事はありえなかったそうです。近くの川で水を浴び体を洗っていたとのことでした。
夏場は良いが冬は厳しかったそうです。しかしその当時冬だからといって温かい服もなく、夏の服の上に長袖を羽織り過ごしていたそうです。
周りもみんなそうしていた為寒いといった感覚はなかったそうです。
みんな国のために頑張っていたのだと思います。
そういった思考がない為、不思議ですがその当時はあたり前のことだったのでしょう。
そして大きくなり
中国へ行ったそうです。
今となっては中国はあまり良いイメージを持ちませんが、おじいちゃんは中国が大好きでした。
みんな良い人で助けてくれたそうです。
戦争が終わり家に帰ると、みんな死んだと思い誰だかわからなかったとのことでした。
ずっと家をあけていたのです。
そしてまだ小さかったこともあり、まさか戦争に参加しているとは思われず、山で遭難したり爆弾の被害にあったのだろうと思われていたそうです。
終戦を迎え
おじいちゃんはあったこともない人と結婚しました。
婿養子のためたくさんいじめられたそうです。
しかし子供も生まれ孫の私ができとても幸せだと言っていました。
それも戦争を経ていたからより幸せだと。
そして旅行へ行くならやはり中国へ行ってみたいと言っていました。
その夢は叶わず私が中学生の頃に他界。
古い写真
おじいちゃんの部屋を整理しているとたくさんの古い写真が出てきました。
白黒写真の男の子と女の子、私の父とおばの幼い頃の写真でした。
父も戦後の子供です。
戦争は遠い昔のように教科書には記載されていますがそんなに昔のことではないのだと実感します。
父が小さかった頃も戦後の世の中でまだ道路もろくに舗装されていなかったそうです。
なんだか不思議ですが今を生きる私たちが忘れてはいけない過去の話だと感じました。
※画像はイメージです。
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