2017年公開のスペイン映画「グレイハウンド」
アフガニスタンへ派遣されたスペイン軍がヘリに関するトラブルで敵中で窮地に陥ると言うハリウッドの「ブラックホークダウン」を彷彿とさせる内容です。
日本でもレンタル作品として見られる本作を紹介します。
アフガンに派遣されたスペイン軍
アフガニスタンの国際部隊(ISAF)に参加するスペイン軍が主役です。
このスペイン軍は米軍と共に車列を組んでアフガンで移動をしていました。その道中で仕掛けられたIED(即席爆弾)によりスペイン軍の車輛が撃破され負傷者が出てしまいます。現地のスペイン軍は米軍部隊を先に行かせて負傷者の救援を行います。負傷者を基地へ運ぶ為にヘリを要請します。
しかしそのヘリが着地した場所が柔らかい砂の上でヘリは転倒してしまいます。
ヘリを守れ!
転倒してしまったヘリはローターを折り飛べなくなってしまいました。
転倒したヘリがある場所はいつゲリラが襲って来るか分からない場所です。のんびりとヘリを直すなり運び出すのは難しい状況です。
でも司令部はヘリを持ち帰る事を決意します。
事故で転倒したヘリをそのまま放置すると敵が自分達の戦果だと宣伝する恐れがある事と1機のヘリでも失うには惜しいと言う理由からです。
そこで現地のスペイン軍は負傷者とヘリを救援が来るまで守る任務を与えられます。
救援が来る翌朝までの一晩を25人で守り通すのです。
しかしゲリラは集まり夜襲を仕掛けます。
実話を基にした作品
本作は実話を基に作ったようでエンディングのスタッフロールにはスペイン陸軍の部隊への敬意と感謝の文が出て作中の登場人物と実際の方々らしい人達の写真が並んで出ます。そのせいか主役は軍医である女性大尉ではあるものの群像劇に近い形で話は進みます。
血の気の多い古参兵や狙撃兵と狙撃兵を支援する女性機関銃手に救援に来るCHー47のパイロットと様々居ます。
戦闘場面は結構派手で血がカメラのレンズに飛び散るほどの場面があるほどです。
銃撃戦も多く敵の襲撃を受けながらCHー47が吊り下げ作業を行う場面はハラハラさせます。
出てくる装備や兵器はスペイン軍の本物らしくH&K G36小銃がメインの銃として登場します。MG42に近い機関銃も登場しスペイン産のセトメアメリ機関銃かドイツのラインメタルMG3機関銃だと思われます。
ヘリコプターはCHー47に加えてユーロコプターのティーガー戦闘ヘリコプターが登場します。
ハリウッド作品でUH-1の武装ヘリやAH-64の活躍を見慣れた方にはティーガーが活躍する本作は新鮮味があると思います。
日本ではあまり見ない現代スペイン軍を見れる作品としても良い作品です。
(C) 2016 HERNÁNDEZ y FERNÁNDEZ Producciones Cinematográficas S.L., TORNASOL FILMS, S.A. RESCATE PRODUCCIONES A.I.E., ZAMPA AUDIOVISUAL, S.L., HADDOCK FILMS, PATAGONIK FILM GROUP S.A.
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