チェコの名銃「Cz75」。
1975年に製造されたチェコスロバキア製の傑作自動式拳銃です。
言うまでもなく有名なハンドガンですが、此れを日本中に広めた漫画があります。
それが『ガンスミスキャッツ』(GunSmith Cats)です。
『ガンスミスキャッツ』とは?
『ガンスミスキャッツ』、ガンスミス兼バウンティハンターのラリー・ビンセントと相棒のミニー・メイがシカゴを舞台に広げるアクション漫画とでも言いましょうか。時代背景はちょっと判らないですが、Cz75が出てくるので勿論1975年以降。ただし、登場する車は1960年代の名車が非常に多いです。
基本的にはラリーが色々な事件に巻き込まれたり、自分がメンテした銃が事件に使われたりしてストーリーに絡んできます。Cz75以外にもコルト1911やアーマライト7、S&W M36チーフ、コルトローマンなど数々の名器が登場するマニア垂涎の漫画です。
同時にアメリカの一般市民の生活を丹念に描いていることでも有名です。当時は日本とは異なるアメリカの世界観を堪能できる漫画の一つでした。
『ガンスミスキャッツ』の作者は園田賢一。OVAの『ガルフォース』や『バブルガムクライシス』のキャラクターデザインでも有名です。近年では『ブレット・ザ・ウィザード』なんかがありますね。
非常に銃器や車に詳しいデザイナー・漫画家です。通称そのけん。『ガンスミスキャッツ』は1991年から1997まで『月間アフタヌーン』で連載されていました。
『ガンスミスキャッツ』作中でのCz75の扱い
作中で主人公のラリーが手に入れる銃がCz75です。しかも前期型のショートレイル。
「Cz75は前期型が最高峰」と言っている人は大体この『ガンスミスキャッツ』の影響下にあったことでしょう。事実Cz75は共産圏時代だった時の方が圧倒的に性能がよかったのです。
それは共産圏だからこその理由で、資本経済の理論に振り回される事なくハンドガンを作れたことです。つまり、コスト度外視だったのですね。
その結果、最高級の強度を保ちながらパーツを薄く作る事ができたのでした。『ガンスミスキャッツ』でもその”音”でCz75の強度を知らせるシーンがあります。
今となっては少し古いかも知れませんし、ちょっぴりアダルトなシーンもありますが、それでも銃と車が飛び交う最高のアクション作品です。
最近はKindle版もありますので、ぜひ一読を!!
(C) GUN SMITH CATS 園田健一 講談社/アフタヌーン
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コメント一覧 (1件)
この漫画の時代設定、連載時と同じく90年代初めと思われます。
ラリーが射的の的を買いに来た客に言う、この台詞から推測するに。
「フセインのターゲットもありますよ」